この記事の連載
「ヴィンチェンツォ」ミュージカル化記念インタビュー
「ヴィンチェンツォ」ロケ地巡り前篇
「ヴィンチェンツォ」ロケ地巡り後篇
和田雅成さん×スタジオドラゴンのユ・ボンヨルさん特別対談
![ミュージカル「ヴィンチェンツォ」で主人公・ヴィンチェンツォ・カサノを演じる和田雅成さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/f/1280wm/img_9f79eecdc0d5d13b14cdabbb7afe1e64127294.jpg)
コロナ禍が明けて、人の往来が増えた6月上旬のソウル。にぎやかな街並みに降り立つやいなや「うわー!」と歓声をあげ、キラキラと目を輝かせながら韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」のロケ地を巡っていく――。
2021年に韓国で放送され、190か国以上で配信された大ヒットドラマ「ヴィンチェンツォ」が世界で初めて日本でミュージカル化される。主人公のヴィンチェンツォ・カサノを演じるのは2.5次元俳優として数多くの舞台を経験してきた和田雅成さん。
今年5月に行われた記者会見では「ヴィンチェンツォがドラマの中で、ジッポーを触る癖があるので、今もポケットに忍ばせています」と語り「役作りは“形”から」と言う彼の目に、実際の撮影場所はどのように映ったのだろうか――。
ミュージカル「ヴィンチェンツォ」への意気込みや、韓国で感じたことなどを稽古前の新鮮な気持ちで語ってもらった。
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カンパニーを作っていく上で意識していること
![ドラマ「ヴィンチェンツォ」の第6話に登場したセッカン歩道橋。新吉(シンギル)駅と汝矣島(ヨイド)を繋ぐ歩行者専用橋になっている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/3/1280wm/img_e3b2bd53ac060cffe044863809ba2e00147823.jpg)
――世界的にも大ヒットした人気ドラマ「ヴィンチェンツォ」が世界で初めてミュージカル化されます。主役・ヴィンチェンツォ役のオファーがきたときのお気持ちを教えてください。
率直に言って嬉しかったですし、エイベックスさんと韓国のドラマ制作会社のスタジオドラゴンさんが提携する企画の第1弾の作品で、しかも主役という重要なところを任せていただけることになって、光栄だなというのが一番でした。
僕自身は、ミュージカル畑ではないので大丈夫かなという不安はありました。でも「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN'S SHOW TIME~」でご一緒した菅原大樹プロデューサーが僕の歌を聞いてくれたことがあって、「ミュージカルでは見たことがないけど、可能性があると思います」と言ってくださったので、頑張りたいですね。
――原作となるドラマでヴィンチェンツォ役を演じたソン・ジュンギさんと雰囲気が似ていると感じました。和田さんとしてはいかがですか?
本当ですか!? えー、恐れ多いです。でも、ミュージカル化が発表されたとき事務所の人にも「めちゃくちゃ合ってる」と言われたんです。お客様もドラマのイメージを持って舞台を見に来られると思うので、第1関門クリアという感じですね(笑)。
![フォトジェニックな夜景を楽しめるソウル路7017。ドラマ「ヴィンチェンツォ」では第3話に登場。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/9/1280wm/img_b991bc4e1c0f06f3326782434a3bd475128124.jpg)
――今回は座長を務められますが、カンパニーを作っていく上で意識していることはありますか?
僕は正直、座長の経験がそんなに多くないタイプなんです。ただ、座長だろうが、一役者だろうが舞台に対する思いは変わらないですね。どれだけ稽古場で僕たちが関係性を作って、それを舞台にのせられるかが作品の魅力につながると思うんです。
でも座長がいいカンパニーは本当にいいカンパニーなんですよね。幸せなカンパニーとでもいうのかな。だから僕がしっかり立って、役者の皆さんとスタッフの皆さんと一緒に「ヴィンチェンツォ」の世界観をちゃんと体現できるように協力していけたらと思います。
2023.07.29(土)
文=CREA編集部
写真=榎本麻美
ヘアメイク=山本昌子
スタイリスト=石橋修一