この記事の連載
「ヴィンチェンツォ」ミュージカル化記念インタビュー
「ヴィンチェンツォ」ロケ地巡り前篇
「ヴィンチェンツォ」ロケ地巡り後篇
和田雅成さん×スタジオドラゴンのユ・ボンヨルさん特別対談
「クムガプラザでは驚きと発見がありました」
![「ヴィンチェンツォ」のメイン舞台となるクムガプラザ。ドラマの撮影にはソウル市内の世運清渓(セウンチョンゲ)商店街が使用された。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/c/1280wm/img_cc6c1b8c6168bdb0d7deef585d16c250109574.jpg)
――作品の舞台となるクムガプラザの住人はユニークな方たちで溢れていますよね。和田さんお気に入りのクムガプラザの住人は?
ピアノ教室の先生をやっているソ・ミリですね。ドラマを見ているときに「えー! あの子が!?」と思ったんですよ。まさか、という意外性でお気に入りのキャラクターです。
クムガプラザの住人ではないですけど、ヴィンチェンツォたちと対立する悪徳弁護士のチェ・ミョンヒも気に入っています。ミュージカルで彼女を演じられる佐藤仁美さんがイメージにぴったりだったので、どんな感じになるのか楽しみですね。
![クムガプラザ(世運清渓商店街)の2階部分。和田さんが手にしているジッポ―はドラマ「ヴィンチェンツォ」で実際に使用されたもの。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/6/1280wm/img_560d3da97f5a60b9a7d9263841ffc34b83750.jpg)
――今回のソウル旅では、そんなクムガプラザとして使用された世運清渓(セウンチョンゲ)商店街も実際に訪れたわけですが、ロケ地を巡ってみていかがでしたか?
一番印象に残ったのは、やっぱりクムガプラザです。建物前の広場はもっと開けていると思っていたのですが、意外と秋葉原みたいな雰囲気だったり、驚きと発見がありました。
劇中に、ヴィンチェンツォがクムガプラザ前の広場で開催されたワインパーティーを歩道橋から見下ろすシーンがあるんですが、実際の高さってこのくらいなんだ、とか視線の下ろし方も自分の目で見たからこそ、わかるわけじゃないですか。
ヴィンチェンツォが歩いたセッカン歩道橋も、ちょっと高くて怖かったんですが、その怖いという感情も、実際に行かないとわからないですし、映像だけだと、あの高さが怖いかどうかもわからないと思うんです。自分が高いなと感じたのもリアルだし、稽古や本番にもそのリアルさが活きてくると思います。
![ドラマ「ヴィンチェンツォ」第2話で、ヴィンチェンツォが広場で行われたワインパーティーを見下ろす場面を再現する和田さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/1280wm/img_21aa7a16507e7f0e66eca472456a3e8e117256.jpg)
![ヴィンチェンツォが歩いたセッカン歩道橋。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/7/1280wm/img_875d8970c8ac9d3c639c65f55947c938109844.jpg)
カフェでのシーンも実際にヴィンチェンツォが座っていた場所に座ることができて、この景色を見ていたんだ、とか、一つひとつのことが勉強になりました。あまり意識しすぎると日常感がなくなってしまうんですが、舞台に向けて今見たものをしっかり自分の日常に落とし込んでいくという感じです。
――スタジオドラゴンでは、実際の小道具として使われたジッポーをプレゼントされるサプライズもありました。
![スタジオドラゴンでは、対談終了後に実際に撮影で使用されたジッポーをプレゼントされるビッグサプライズも! 和田さんも思わずこの表情!「残っている小道具の中からきれいなものを選びました」と渡されたジッポーは、第1話の冒頭、ブドウ畑を燃やすシーンで使用されたものなんだとか。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/9/1280wm/img_79e7539f63773cf782cf74508c83e50a108935.jpg)
まさかのサプライズで、久しぶりにちゃんと鳥肌が立ちました。もしかしたら自己満足かもしれないんですけど、実際にソン・ジュンギさんが持ったというジッポーを自分も持ったというのが、作品の世界観でいうと、そのものでしかないというか……繋がった感じがしました。
これから稽古が始まるというこのタイミングで韓国に来ることができて、本当によかったです。
2023.07.29(土)
文=CREA編集部
写真=榎本麻美
ヘアメイク=山本昌子
スタイリスト=石橋修一