待ちに待った、旅して家族や仲間と賑やかに楽しめる夏がやってきました!

 海外旅行もいいけれど、日本には四季の移り変わりを感じられる風景が数多く存在しています。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。

 「いつか」ではなく、夏休みの旅行の参考に。私たちを待っている夏色の景色をお楽しみください!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆沢崎海岸の万畳敷

 佐渡島の最西端に位置する「沢崎海岸」は、1802年に発生した小木沖大地震により隆起した波食棚が広がる海岸。

 風が穏やかな日には、平らな岩場に水が薄く張った状態の「万畳敷」が見られ、水面が鏡のように周囲を映し出す様子から、「日本のウユニ塩湖」と呼ばれることも。

 また、潮の満ち引きで変化する岩場はフォトジェニックで、オレンジ色の夕陽を反射する光景は神秘的だ。

見ごろの時期:通年観賞可能。潮の満ち引きの関係で日の入りの時間帯が美しい。さらに風がなく、雲が少し出ているとより好条件。

沢崎海岸の万畳敷(さわさきかいがんのまんじょうじき)

所在地 新潟県佐渡市沢崎
https://niigata-kankou.or.jp/blog/142

◆佐渡薪能

 能の大成者・世阿弥と縁の深い「佐渡島」は、能の島として知られている。佐渡の能は野外観覧で、舞台のほとんどが神社に併設されており、夜にかがり火を焚きながら上演する「薪能」だ。

 野外で夜風を感じ、葉のこすれる音を耳にしながらの観覧は情緒的で、闇夜に浮かび上がる舞台は雰囲気抜群。観覧客を幽玄の世界に引き込んでゆく。

 上演は4月から10月まで行われ、人気公演となっている「椎崎諏訪神社」の「天領佐渡両津薪能」には、島内外から多くの観客が駆けつける。期間中は会場と周辺宿泊施設等を結ぶライナーバスの運行があるので、訪れた際は利用してみて。

開催期間:4月から10月まで(6月は毎週開催)

佐渡薪能(さどたきぎのう)

所在地 新潟県佐渡市各所
https://www.visitsado.com/feature/nohstage/

2023.07.27(木)
文=佐藤由樹
協力=にいがた観光ナビ