普段から嫉妬はあまりしない
──第一話で、元カレ・元カノから自分についての紹介文を書いてもらう「他己紹介」を読み上げるシーンがありました。自分について書かれた「他己紹介」はいかがでしたか。
ダイキ 自分をちゃんとわかってくれている人からの言葉だったので、嬉しかったですね。はじめましての人たちの前で、元カノから自分を紹介してもらうという設定は、ものすごく照れくさかったですが、当時の自分の深いところを理解してくれていた人だなとあらためて感謝しました。
マイ つきあっていた当時はまだ子どもで、すごくピュアだったということもありますけど、ちゃんと私のことを見てくれていた人が書いた文章だということが伝わってきて、私もすごく嬉しかったです。
──自分の目の前で、相手がほかの誰かと距離を縮める可能性があることについて、どう考えていましたか?
マイ 正直、ホカンスに参加させていただく前は、ダイキさんに恋愛感情はなかったんですよね。ただ、目の前でダイキさんがほかの誰かと恋愛関係になったら心が動くのかどうか、それを自分で確かめたかったという気持ちのほうが大きかったかもしれないです。
ダイキ 僕は、普段から誰かや何かに嫉妬するということがあまりないんですよ。
学生の頃は恋愛が人生の最重要項目だったので、嫉妬の感情がわいてしまったこともありますが、嫉妬していると、いろいろなことがうまくいかないんですよね。だから、社会人になって恋愛以外でなすべきことが増えてくるにつれ、自分のなかで「もう嫉妬はしない」という価値観に変わってきたように思います。
自分の時間とエネルギーには限りがあるので、やりたいことや、やらなきゃいけないことが増えれば増えるほど、大事なものをうまく回し続けるために、恋愛の割合を調整してきた感じですね。
2023.06.25(日)
文=相澤洋美
撮影=釜谷洋史