イタリアにはアイスコーヒーがない! その理由は…?
![イタリアのバールに貼ってあるメニューの一部。カフェ系だけでもとにかく種類が多い。イタリアのバールにはエスプレッソやカプチーノ以外に、カフェジンセン、カフェマロッキーノ、カフェコレットなど、見たことも聞いたことも無いメニューが沢山あります!(その話はいつかどこかで)](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/8/1280wm/img_986b9ab4c0c16e6118b3d9f0463d2d48205440.jpg)
ちなみにイタリアの冷たい飲み物には、エスプレッソ味のかき氷「カフェグラニータ」、牛乳にエスプレッソを注いだ「ラテ マキアート」、エスプレッソに氷を入れた「カフェ ギアッチョ」などがありますが、一番よく飲まれるのはやっぱりシェケラート。
![冷たいカフェに生クリームが上に乗っている「caffe freddo al panna」。ちなみに、見た目と違ってイタリアの生クリームはすごく軽いのでぺろっと食べてしまいます。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/0/1280wm/img_904cafd0410db16e76ec4fbc8300b2fc83857.jpg)
なんせ、40度超えの真夏でも熱いエスプレッソを飲み続けるほどエスプレッソを愛しているのがイタリア人。なので薄いコーヒーなどもってのほかで、氷たっぷりのアイスコーヒーはイタリアのどの店を探してもありません(最近、ようやく水出しコーヒーを注文できるバールを発見しました!)。
![バリスタが淹れるシェケラート。1日に何回シェイカーを振っているんだろう?](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/a/1280wm/img_0a3833152777fa85638776515820ec2f109741.jpg)
そんななかで生まれたのが「氷でキンキンに冷やすけれど、氷が溶ける前にグラスに注いでしまう(=薄まらない)エスプレッソ」としてのシェケラートなんです。
イタリアの地でエスプレッソに「氷を入れて欲しい」と言う勇気がない私にとっても、これは本当に嬉しい飲みもの。バリスタがシェイカーをふる音は、私にとって夏のイタリアを感じる記憶です。
そんなシェケラート、自宅でも作れます! 今回はシェケラートの簡単なレシピをご紹介。
エスプレッソを氷で急速に冷やすことでクリーミーな泡が作れるので、頑張って強めにシェイクするのがポイントです。
2023.05.30(火)
文=齊藤奈津子
撮影=釜谷洋史