1年をかけてイタリア20州を巡る“味覚の旅”「ジーロデルグスト」開催中
◆グランド ハイアット 東京
2023年4月25日(火)に開業20周年を迎える、六本木のラグジュアリーホテル「グランド ハイアット 東京」。
これを祝い、同ホテル内のレストランやバーでは現在、多彩な開業20周年スペシャルメニューを用意している。その中から今回紹介するのは、イタリアン カフェ「フィオレンティーナ」で開催中の「ジーロ デル グスト(味覚の旅)」だ。
![「ジーロ デル グスト(味覚の旅)」第1弾(~2023年5月31日[水]まで)の料理イメージ。アラカルトのほか、コース「ジーロ デル グスト ~スプリング~」10,000円(税込・サ別)もあり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/7/1280wm/img_478cb77016883bbe5b59693f692db282159407.jpg)
この「ジーロ デル グスト」は、イタリア全20州に根付く“郷土料理”を季節ごとにエリアを変えて提供。1年をかけてイタリア各州を巡る“味覚の旅”を楽しませてくれるというもの。
2023年5月31日(水)までの第1弾では、首都ローマがあるラツィオ州、風光明媚な景観で知られる観光都市ナポリを擁するカンパーニア州など、イタリア中南部5州の郷土料理をもとに、「フィオレンティーナ」らしいモダンなアレンジを加え、春の食材を取り入れた彩り豊かな全5品をラインアップ。

「アバッキオ アッラ スコッタディート ~仔羊のグリル 季節野菜~」は、首都ローマで定着している仔羊のグリル料理。「アバッキオという言葉を耳にして、すぐに仔羊が脳裏に浮かぶのはローマ人だから」ともいわれるほどだとか。
「フィオレンティーナ」では、ジューシーな脂としっかりとした食べ応えも楽しめるよう、チョップではなく旨み成分が豊富で味わい豊かなショルダーをチョイス。仔羊の脂の甘みとイタリア野菜のフレッシュな旨みが堪能できるひと皿にアレンジしている。

カンパーニア州の州都、港湾都市ナポリを代表する郷土料理のアクアパッツァの主役の白身魚は、春に旬を迎えてしっとりとした食感と淡白な旨みが特徴の愛媛県産の真鯛だ。
「デンティチェ アッラ アクアパッツァ ~愛媛県産真鯛~」は、シンプルながらも魚介の味わい豊かさが凝縮した一品に仕立てられている。

アブルッツォ州の牧畜が盛んな山間の村で、3世紀に渡り伝統として受け継がれてきたマンマの味をアレンジした「キタッラ ~白いアマトリチャーナ~」。パスタはアブルッツォ発祥で独特の食感を持つ四角く太いパスタの1種“キタッラ”を、そしてグアンチャーレ(豚のほほ肉の塩漬け)の代わりにパンチェッタ(豚バラ肉の塩漬け)を使用。シンプルながら芳醇なペコリーノチーズが香り、旨みをしっかりと感じられる力強い味わいが「フィオレンティーナ」風だ。
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前菜やアペリティーボのおともに欠かすことのできない「ブルスケッタ」は、イタリア半島のほぼ中央に位置するウンブリア州の郷土料理のひとつといわれている。
薄くスライスし焼き色を付けたイタリアの伝統的なパン“チャバタ”の上には、ウンブリアで親しまれている鶏の白レバーパテのほか、フルーツトマト、生ハムと黒オリーブの3種類をトッピング。手軽につまめるブルスケッタは、イタリアのスパークリングワイン“スプマンテ”と合わせて楽しみたい。

「ズッパ モリーゼ ~ヒヨコ豆とスカモルツァ~」は、じっくりと時間をかけて炒めたヒヨコ豆と、オニオンやセロリなどの野菜の旨みが楽しめる、素朴で優しい味わいが特徴の食べるスープ。コトコトと煮詰めた野菜スープの上には、ナチュラルチーズをスモークしたモリーゼ州特産のスカモルツァのほか、パルメザン、モッツアレラの3種のチーズをたっぷりと。黄金色に色づいたトロリととろけるチーズが食欲をそそり、食べ応え十分の一品に。

「フィオレンティーナ」の料理長・灰塚陽輔氏は、「開業20周年を迎える記念すべき年に、イタリアの食文化の原点である“郷土料理”に立ち返ることで、改めてイタリアの食文化の奥深い世界や懐深さを楽しんでほしい」と語る。
「ジーロ デル グスト(味覚の旅)」では、今回の第1弾の5品からはじまり、今後1年をかけて“イタリアの郷土料理”をテーマにした個性豊かな全20品のオリジナルメニューが続々と登場する。
グルメや食べ歩き、旅行やホテル、イタリア・イタリア料理。そんなキーワードに心惹かれる人は、ぜひチェックしてほしいスペシャルなグルメイベント「ジーロ デル グスト(味覚の旅)」。何度でも通って、日本にいながら“イタリアの食文化を辿る旅”をし、全メニュー制覇を目指すのも一興だ。
グランド ハイアット 東京
所在地 東京都港区六本木6-10-3
電話番号 03-4333-8713(「フィオレンティーナ」直通)
https://www.tokyo.grand.hyatt.co.jp/
◆特設サイト
https://www.tokyo.grand.hyatt.co.jp/restaurants/recommended/fiorentina-italian-tour-spring/
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2023.04.11(火)
文=立花奈緒(ブレーンシップ)