出版社や取次店、大学などが多く集まり、古書店街として発展してきた“本の街”神保町。駅から徒歩30秒という街の中心地に、「BOOK HOTEL 神保町」が2022年10月26日(水)に誕生した。

 “『わたしの本』を見つけるホテル”をコンセプトに、選び抜かれた本とそれらの魅力を知り尽くしたスタッフたちが出迎えるホテルだ。ここでは、ただ宿泊するだけでなく「本を読むこと」を目的とする旅を楽しめる。

 「BOOK HOTEL 神保町」では、作品を“味わい尽くす”というコンセプトのもと、大の本好きであり、作家でもある三浦支配人が中心となって選書を行っているそう。全国各地の本屋、古本屋を巡り、感受性を刺激する作品や、心に響く「コトバ」に出会える作品が集められている。

 ホテルは12階建てで、「今日は泣きたい気分」「ライフスタイルを整える」「徹夜でミステリー!」など、1階から12階までそれぞれコンセプトごとに選書した本を設置。

 また、それぞれの本には、読後どんな気持ちになれるのか、どんな人にオススメなのか、といったコメントがついてるため、それを頼りに選べるのが嬉しい。なお、宿泊者は一度に3冊まで部屋に持ち込みが可能だ。

 全32室の客室の部屋タイプは、全部で5種類。のんびり読書をするのにぴったりなソファ付きの部屋、疲れを癒すのに最適なマッサージチェア付きの部屋など、気分に合わせて利用できるのが嬉しい。

2023.03.21(火)
文=鈴木 希