先進国の中で、一人当たりの果物消費量が最低水準と言われている日本。欧米諸国の3分の1程度とも言われているほど低い水準なのだとか。

 四季折々の景色を楽しむように、その月ごとに旬を迎える果物を楽しんでほしい。

 そんな思いを込めて、果物の恵みで私たちの生活を豊かにしてくれる日本橋 千疋屋総本店で提供されている旬のフルーツをご紹介します。


春の訪れを感じる桜パフェ

 2023年3月14日(火)、東京では観測史上最速となる桜の開花が発表されました。いよいよ春到来です。気持ちのよい風が吹くこの季節、食べごろを迎えるフルーツの代表格がクイーンストロベリーとデコポンです。

 デコポンは3月に旬を迎える品種。

 果実の上部がポッコリとこぶのように盛り上がっている見た目が、今でこそチャーミングと言われ人気ですが、誕生当時はこのインパクトある形状は歓迎されていなかったそう。熊本果実連がその価値を見出すまでは商品化が進まなかったと言われています。

 糖度が高く、それでいて酸味が鮮烈なデコポンはクリームのような甘いものと組み合わせるとその真価を発揮します。同じくこの時期に旬を迎えるクイーンストロベリーとの相性もバツグンです。

 クイーンストロベリーと柑橘の桜パフェはそんな今が旬のフルーツを贅沢に使った、春の訪れを感じさせるパフェ。

 クリームの上には抹茶パウダーと桜の塩漬けが飾られていて、それを取り囲むようにクイーンストロベリーとデコポンが。見た目も美しい一品です。その下には桜クリームアイス、桜のソルベ、そしてクイーンストロベリーとオレンジのシャーベット。一番下には桜のシロップを使ったゼリーが配置されています。

 食べ進めていくにしたがって、桜の香りが広がる、気持ちが華やぐ一品です。

2023.03.17(金)
文=CREA編集部
撮影=今井知佑