この記事の連載

 10年間、毎日スープを作ってはSNS投稿を続けてきたスープ作家・有賀 薫さん。スープを作って残った野菜をその日の家のごはんにすべく、有賀さんは毎日、簡単で食べ飽きない野菜料理を模索してきました。

 「野菜をおいしく食べたい」「野菜をたっぷり食べたい」「冷蔵庫の残り野菜も捨てずに消費したい」……そんな思いから生まれて有賀さん家の定番メニューとなった野菜レシピを集めたのが、新刊『有賀薫のベジ食べる!』です。

 本書から、「冷蔵庫の残り物撲滅!」「家庭のフードロスさよなら」レシピを3回にわたりご紹介します。

》「しっとり蒸しにんじん」&「なすのシンプルお焼き」のレシピはこちら


少し古くなった野菜で作る
絶品ごはんのおとも

 冷蔵庫の野菜室のすみっこに長いこと居座っている熟れ過ぎたトマトやシワシワのピーマンなど、少し古くなった野菜たち。

 「もう捨てないとなあ」と思いつつ、なんだか申し訳ない気がして、つい見なかったフリをしてしまいます。

 そんな少し古くなった野菜で作るごはんのおともが「トマト味噌」と「海苔とピーマンの佃煮」です。

「トマト味噌は真っ赤に熟れたミニトマトを炒めて、海苔とピーマンの佃煮はシワの寄ったピーマンと湿気た海苔を使って作ってみて。ふたつとも、白いごはんはもちろん、お肉と食べても白身魚にかけても抜群のおいしさです」(有賀 薫さん)

熟しすぎたぐらいがいい
トマト味噌

■材料(つくりやすい量)

・ミニトマト:10~15個(250g)
・にんにく:小1片
・サラダ油:少々
・砂糖:小さじ1
・味噌:大さじ1 1/2

■作り方

(1) ミニトマトはヘタをとり、半割りか4つ割りにする。にんにくはみじん切り。

(2) 鍋に油とにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ったらトマトを加える。トマトが煮崩れるまで炒める。

(3) 砂糖と味噌を加えて焦げつかないよう混ぜながら加熱し、とろっとするまで水分が飛んだらできあがり。

有賀さんコメント

ごはんにのせるほか、スティック野菜につけて食べても。

2023.03.27(月)
文=有賀 薫
撮影=志水 隆
スタイリング=本郷由紀子