【映画編】
心温まる映画を観て
明るい気持ちで新年を迎えたい
――高橋マリ子さん(女優/モデル)

年末は家で映画を観ながらゆっくり過ごす

 女優でありモデルとしても活躍する、高橋マリ子さん。海外での撮影も多く、忙しい日々だが、年末年始のホリデー・シーズンはどんな風に過ごすのだろう。

「年末年始のお休みは、家で過ごしたいですね。夏はやっぱり外へ行きたくなってしまうけれど、年末は家でゆっくりしたい。そういう時には、明るい気持ちで新しい年を迎えたいので、感動できたり、気持ちがやさしくなる映画を観たいです」

 年末年始におすすめしたい、心があたたまる映画としてまず高橋さんが挙げたのが、ドリュー・バリモア主演の『だれもがクジラを愛してる。』。

「ちょっとマニアックというか、あまり知られてない映画なんですが、たまたま飛行機で観たんです。氷の下に閉じ込められたクジラを、いろいろな人たちが協力して救出するという実話が元になっていて、とても感動しました。ドリューも可愛らしいんですよ」

 普段から映画をよく観るという高橋さん。

「ときどき、今日は映画を観る日って決めて、一日家にこもって過ごすことがあるんです。そういう時に観る映画としては、定番中の定番ですが『スタンド・バイ・ミー』。子供の頃から何度も観ているんですが、ときどき観たくなる。ウディ・アレンも大好きで、『アニー・ホール』や『メリンダとメリンダ』を、よく観直します。『マッチポイント』も『それでも恋するバルセロナ』も好きですね。それから『プラダを着た悪魔』もテンポがよくて元気になりますね。このへんの映画をよく観るのは、ニューヨークの街が好き、というのもあるのかもしれない。『オータム・イン・ニューヨーク』はちょっと悲しい話だけれど、悲しすぎないし、ニューヨークが本当にキレイに映っていますよね。ポール・オースター原作の『スモーク』もおすすめですね。ニューヨークの下町ブルックリンの煙草屋さんが舞台で、ラストのクリスマスのお話がとってもいいんですよね」

シリーズ物を一気に観られるのも年末年始の醍醐味

Mariko Takahashi
1984年米サンフランシスコ生まれ。8歳でモデルとしてデビューを果たす。以降、透明感のある美しさでさまざまなファッション誌の誌面を飾る他、CM、ドラマなど幅広い分野で活躍中。また、『世界の終わりという名の雑貨店』『凶気の桜』などの映画にも出演している。海外旅行先では、名作映画のロケ地を訪れることも

 高橋さんのお父様は、アメリカ人の映画監督ということもあり、今でも2人で一緒に映画を観ることは多いそう。

「なんというか、子供の頃からの2人の儀式みたいな感じで、ときどき2人で観直す映画がいくつかあるんです。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズとか、『猿の惑星』シリーズとか。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はついこの間も、一緒に観たばかり。ただ、お父さんが職業柄、映画に詳しいので、突っ込んだり、解説したりと話しかけてくるので、うるさいんですよ(笑)。私は映画に集中したいんですけどね。このシリーズの中では、『2』が一番好き。主人公のマーティがいろんな時代へ行くので、変化があって面白いんです」

 高橋さん一家の仲の良さが目に浮かぶよう。

 ご両親はホーム・パーティーもよく開くとのこと。

「父が私の友達を呼びたがるんです(笑)。若い人と話すのが楽しいみたい。そういうときは、『ラブ・アクチュアリー』みたいなオールスター映画がいいですよね。観ようとして観るわけじゃなく、バックに流しておくと、“あ、あの人が出てる!”という感じに盛り上がるので。クリスマスのお話だし、今の季節にぴったりだと思います」

 また、映画の一気観が出来るのも、年末年始ならでは。

「シリーズものをまとめて観るのもいいですね。『まほろ駅前多田便利軒』は前から観たかったので、ドラマシリーズとあわせてこの年末に観たい。同じ三浦しをんさん原作の『舟を編む』が面白かったので。『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』『ビフォア・サンセット』のシリーズも好き。来年には3作目が日本公開されるそうなので、それに合わせ、シリーズを通して観直したいと思っています。あとは、同じ監督の作品を集中して観るのもいいですね。私は何度かフランスに語学留学をしたことがあるんですが、北野武監督はフランスでは本当に有名なんです。黒澤明監督も有名ですが、若い人はみんな北野作品を観てる。私も見逃している映画があるので、観てみたい。あとは、大好きなM.ナイト・シャマランの映画を一気に観るのもいいかも。『シックス・センス』が有名ですが、『サイン』とか『ヴィレッジ』とか、何度観てもびっくりしちゃう。シャマラン監督もSF要素がありますが、私はSFとか、少し未来を予測するような映画が好きなんです」

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『だれもがクジラを愛してる。』

放送チャンネル:スターチャンネル1(字幕版)、スターチャンネル3(吹替版)

 1988年にアラスカで起こったクジラ救出作戦の実話に基づいたアメリカ映画(2012年公開)。ヒロインは『チャーリーズ・エンジェル』のドリュー・バリモア。監督は、そのドリューが主演した『そんな彼なら捨てちゃえば?』のメガホンも執ったケン・クワピス。

衣装:ニット¥42000/Native Village(GASA*) キャミソールワンピース¥50400/GASA*
スタッフ:石津文子=文 山元茂樹=写真 轟木節子=スタイリング KUBOKI(スリーピース)=ヘア&メイク

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2013.11.22(金)