この記事の連載

 のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

 きょうの当番は、しらいさん。

» きのうのレシピ「菜の花とツナ、玉子のっけパン」


vol.216 煮菜のっけ茶漬け

煮菜のっけ茶漬け。
煮菜のっけ茶漬け。

 「煮菜(にな)」は塩漬けした体菜を油揚げと打ち豆、酒粕で煮た新潟の冬の郷土料理です。父はお酒を呑んだ後に、煮菜をごはんにのっけてお湯をかけて食べます。これがすごくおいしいんですよね。新潟の発酵調味料「かんずり」をのせていただくといいアクセントになりますよ。

■材料(作りやすい分量)

・体菜の水煮(塩抜き済):250g
・打豆:50g
・油揚げ:1枚
・煮干し:4本(約6g)
・酒粕:15g
・米油:大さじ1

・ごはん:適量
・お湯:適量
・かんずり:あれば

■作り方

(1) 体菜は水気をきる。打豆は水に浸して戻す。油揚げは5ミリ幅に切る。

(2) フライパンに油を入れて中火で熱し、(1)と煮干しを入れ、ひたひたの水(2カップくらい)を注いで5分煮る。酒粕を加えてひと煮立ちしたら味をみて、味が薄いようなら塩少々で味を調える。

(3) ごはんに煮菜をのせ、お湯をかけ、お好みでかんずりを溶かしながら食べる。

写真左から、体菜の水煮/丸七食品、うち豆(青大豆)/富澤商店
写真左から、体菜の水煮/丸七食品、うち豆(青大豆)/富澤商店

 塩漬けの体菜を購入した場合はしっかり塩抜きしてから作ってください。

おいしいもののっけ隊(隊員2名)

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/


しらいのりこ

お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko

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Column

のっけて、食べる

のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

2023.02.15(水)
文・撮影=しらいのりこ
イラスト=二村大輔