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 フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?

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2月17日の花はアネモネ「モナリザ」

 アネモネの名前の由来はギリシャ語のアネモス(風)で、長い毛を持った種が風によって運ばれるためとも、春風が吹くころに花を咲かせるためとも言われています。

 別名は「Wind flower」。ヒマワリが太陽の花ならば、アネモネはまさに風の花です。

 花言葉に悲しい表現が多いのはアネモネにまつわるギリシャ神話に由来します。

 愛と美の女神アフロディーテはあるとき人間である絶世の美少年のアドニスに夢中になります。

 それを妬んだアフロディーテの情夫である戦いの神アレスは、自らをイノシシの姿に変えアドニスを襲い、そのするどい牙で彼を絶命させてしまいます。

 アネモネはその身体から流れた血から咲いたと言われています。

 「モナリザ」は半八重咲きの品種で、大輪の花は見ごたえがあります。

 色々な色がミックスされて花屋さんに並ぶことが多いアネモネ。数種類の色を揃えて飾ると家の中が一気に春めきます。

 ギリシャ風のプランターの中にコップを入れて飾りましょう。

【アネモネの花言葉】儚い希望、儚い恋、恋の苦しみ、君を愛す、無実の犠牲
【アネモネが誕生花の人】2月2日、2月21日、3月18日、4月16日、4月23日生まれ

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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。

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フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。花にまつわるトピックスや飾り方などもあわせて紹介します。今日は、花を飾ってみませんか?

 

2023.02.17(金)
文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌