“ヨーグルトで腸活”が逆効果になる場合も

 今、腸活が大ブームですね。便秘解消はもちろん、美肌づくりや、免疫力を高めるためにヨーグルトが効果的とされ、腸にいい食品の代表のようなイメージがあるかもしれません。

 ですが、必ずしも全員がヨーグルトを食べて健康になるわけではありません。世の中には、ヨーグルトが合う体の人もいれば、合わない体の人もいるのです。

 実際、ある相談者さんは、下痢や軟便に悩んでいらしたのですが、毎日食べ続けていたヨーグルトをやめてもらったら、その症状がピタリと治まりました。よかれと思って食べているものが、実は不調の原因になっているという方が、意外と多いのです。

 また、ヨーグルトはたいてい冷たい状態で食べるので、胃腸を冷やしてしまう点、”毎朝必ず“食べることを習慣にしている方が多い点も心配です。

 朝はまだ体が冷えているので、そこに冷たいものを摂ることはおすすめできません。朝おすすめなのは、温かい食べ物なのです。

 冷たいものは胃腸の負担になりやすく、食べ続けていると体の中にドロッとした不要物が溜まりやすくなります。

 なんとなく「健康にいいだろうから」と食べているなら、一度ヨーグルトが自分の体質、体調に合っているのかを考えて、場合によっては控えてみましょう。

 見極めるひとつの方法としては、鏡で舌をみるといいです。全体にペッタリと白い苔がついているなら、ヨーグルトが体に合っていない可能性があります。逆に合うのは、舌が真っ赤で苔がなく、水を飲んでものどの渇きが治まらない人です。

2022.08.28(日)
文=櫻井大典