“カリナン”が見事カットされ英国の至宝=愛と誇りの象徴に
1908年2月10日。報道陣や要人を前に、世界最高のカッターが振り下ろした手には、なんと折れたナイフだけが残った。が、ジョセフ・アッシャーは再び4日後に“カリナン”に挑み、見事2029.9カラットと1068.8カラットに分割。精巧な道具がない当時、この成功が驚くべき称賛に値することは言うまでもない。
最終的に割り出されたうち9個の大きな石は、英国王室のためにベテラン職人の手で研磨され、74面を持つ最大の“カリナンⅠ世”は王笏に、2番目に大きい“カリナンⅡ世”は王冠に堂々とセットされた。さらに“Ⅲ世”~“Ⅸ世”も優美なジュエリーに姿を変え、エリザベス女王のコレクション等として100年余に亘り継承されている。マーキスカットの“カリナンⅦ世”は、エドワード7世が妻のアレクサンドラに贈った愛の証だったという秘話もある。
史上最大の原石から至宝を生み、育てた壮麗な歴史は大いなるインスピレーションの源。ロイヤル・アッシャーのダイヤモンドが愛と誇りの象徴であり、現代の花嫁たちを輝かせる所以でもある。
ロイヤル・アッシャー カスタマーサービス
フリーダイヤル 0120-407-957
https://www.royalasscher-jp.com/
2022.07.22(金)
Text&Edit=Mami Sekiya
Assistant Edit=Mai Ogawa
Photographs=Koji Yano(STIJL)