美容ライターの増本紀子さんが、季節の変わり目に起こりがちな美容のお悩みをスパッと解決。今回は、乾燥やむくみ、冷えなど、ボディのお悩みをセルフケアで解消する方法を紹介します。


 季節の変わり目は肌がゆらぎがちな人が増える傾向に。かゆみやあれ、赤みやカサつきなどその状態はさまざまですが、実はボディにも同じようなことが起きている可能性も……。

 顔よりも手入れを怠りがちなボディだからこそ、いたわってあげることが大切。

 重要なのは、“その日のダメージはその日のうちに取り除く”こと。むくんでいたり、冷えていたり、カサカサになっていたり……。そんな状態が続くと、よけいに肌にダメージが蓄積され、治りにくくなってしまうことに。

 だからこそ、インバス&アウトバスで、温まったボディを慈しむ時間をつくってみませんか?

 毎日触っているうちに、肌、そしてボディの変化も感じられると、いいことづくめ。

 パーソナルトレーナー&セラピストの福井静香さん直伝のセルフケア法と、シーンに合わせて使えるおすすめアイテムをご紹介します。

美のプロ直伝! バスタイムでのセルフケア法

インバス篇 足のむくみと冷えをケアする簡単マッサージ

 湯船に浸かって体を十分に温めてから、洗い場で行うマッサージです。

 「まずは、太ももの付け根にあるそけい部を円を描くようにさすって、老廃物を流す準備をします。

 次にボディオイルを手のひら全体になじませて温め、下半身をマッサージします。(1)そけい部→(2)ひざ裏→(3)内くるぶしの順にのばしながらしっかりとなじませます。

 さらに、足の指に手の指をはめこんで、足首をぐるぐると回しましょう。その後、両手の人差し指の第二関節で、内・外のくるぶしを下から上へと引き上げます。

 仕上げに、最初とは逆方向に、くるぶし(4)→ふくらはぎ→ひざ裏(5)→ひざ上→そけい部(6)の順に流し、終了です。左足をやってから、右足を行いましょう」(福井静香さん)

 やってみると、自分のむくみ具合が実感でき、イタ気持ちいい心地よさが!

アウトバス篇 ミルクを使う乾燥対策マッサージ

 お風呂には浸かるので精一杯……という人なら、アウトバスで使えるミルクがおすすめ。ボディシェイプをしながら乾燥対策ができるプチテクをご紹介します。

 「お風呂上りに、一部位あたり500円硬貨大程度のミルクを手にとり、手のひら全体になじませます。

 まずは、おなか。おへそを中心に時計回りになじませます。仕上げには、ウエスト部分を背中からおなかへと両手で流します。

 次に、脚です。上から下へ、その後、下から上へ。ボディオイルのマッサージと同様に。

 最後に、上半身を行います。腕先から肩を通って鎖骨の下の内側まで流しましょう。これで完了です」(福井静香さん)

 鎖骨下にはリンパ節があるので、ここを刺激するだけでも気持ちよさが!うっとりするような香りに包まれ、上質な眠りにつけるはず。

お話を聞いたのは……
福井静香さん

渋谷区にある会員制スタジオ「STUDIO K3」パーソナルトレーナー&セラピスト。確実に結果が出る手技に、リピーター多数。ホームケアのアドバイスにも定評がある。
Instagram @studiok3tokyo

2022.03.15(火)
文=増本紀子