時間を逆行するというゲーム性と莫大な制作費を投じた驚異の映像技術

『TENET テネット』

「パラレルワールドの表現方法が凄すぎ! 公開時期がコロナ禍ということもあって、劇場に行くことを家族に反対されましたが、どうしてもIMAXで観たくて、完全防備を条件にIMAXで体験することができました。

 やっぱり逆再生の戦闘シーンが見どころですね。一見片方の世界が逆再生で滑稽に見えるかも知れませんが、パラレルワールドを同じ時間軸に落とし込むという手法はこれまで観たことがなく、衝撃を受けました」(菅原敬太さん)

 製作費2億ドル超え! クリストファー・ノーラン監督によるタイムサスペンス超大作。時間が逆行するゲーム性をリアルに描き、常識を覆す映像の数々。現在から未来に挑むパラレルワールドを、世界7カ国を舞台にIMAX®カメラで撮影、驚異のスケールで放つ。

 順行と逆行を同時に進む人物や物体が、再生と逆再生により、一つのフレームの中で繰り広げられていく。俳優たちは後ろむきに歩いたり、パンチの手を引っ込めたりと、CGを使わないアナログ方式の逆再生シーンも話題に。

●あらすじ●

特殊部隊の任務中に捕らえられた“名もなき男”は、突然あるミッションを命じられた。それは、〈時間のルール〉から脱出すること。そして、時間に隠された衝撃の秘密を解き明かし、未来からの敵と戦って第三次世界大戦を防ぐというもの。そのキーワードは〈TENET テネット〉。相棒と共に任務を遂行し、大いなる謎を解き明かすことができるのか?

『TENET テネット』

監督・脚本・製作:クリストファー・ノーラン
出演:ジョン・デイビッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、ケネス・ブラナーほか
2020年/アメリカ/150分
Tenet © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
Blu-ray 2,619円(税込) DVD 1,572円(税込) /デジタル配信中
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント

2021.11.07(日)
文=大嶋律子(Giraffe)