生活感のある女優になりたいです
――『愛なき森で叫べ』のアミはヒロインの妹役でギャルのような感じが印象的でした。そしてこのスージーは先ほど赤ちゃんのような役とおっしゃっていましたが、どちらも狂気的な雰囲気の漂う独特な役柄だったと思います。今後挑戦してみたいという役があれば教えてください。
どんな役をやりたいか、というよりも今はただお芝居の経験をもっと積みたいという思いですね。
私の初めての演技経験がアミで、最初は体当たりでアミに向き合うことから演技ということを始めたので。その経験もあって、どうしてもプライベートでも役を引きずってしまいがちなんですよね。役になりきってしまうというか。
もう少しその辺り切り替えができるようになりたいなと思いますね。そのためにもドラマでも舞台でも映画でも、いろいろな経験をしてみたいです。
――将来的な目標があれば教えてください。
女優さんって綺麗だし、本当にこの人いわゆる“生活”しているのかなって方もいらっしゃるじゃないですか。でも私はそうじゃなくて、毎日朝眠たい目をこすって起きて、お風呂入って、ちゃんと浴槽を洗って、というのが感じられる役者さんになりたいですね。生活感溢れる女優(笑)。
「人が生きるということ」そのものがドラマや映画や舞台の根源じゃないですか。そうであるなら、やっぱりキチンと生活をしている人じゃないと、観ていて共感とか感動ってできないんじゃないかな。だから演技の勉強はもちろん、しっかりと生活を積み重ねていきたいなというのが今の目標です。
中屋柚香(なかや・ゆずか)
1998年2月24日生まれ、東京都出身。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科(演劇舞踊コース)卒業。野田秀樹氏のもとで4年間演劇を学ぶ他、木ノ下歌舞伎座長の木ノ下裕一氏より脚本執筆において高評価をもらう。園 子温監督の『愛なき森で叫べ』で狂気をはらむヒロインの妹役を熱演。現在上映中のハリウッド映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』でスージー役を演じる。
映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』
公開:10月8日(金)より、TOHOシネマズ日比谷他全国公開中!
監督:園 子温
脚本:アロン・ヘンドリー、レザ・シクソ・サファイ
音楽:ジョセフ・トラパニーズ
出演:ニコラス・ケイジ、ソフィア・ブテラ、ビル・モーズリー、ニック・カサヴェテス、TAK∴、中屋柚香
配給:ビターズ・エンド
提供:POTGJPパートナーズ(ビターズ・エンド、日本ケーブルテレビジョン、常盤不動産、松田眞理公認会計事務所、クオラス)
原題:Prisoners of the Ghostland
アメリカ/2021/カラー/105分/PG-12
公式サイト:https://bitters.co.jp/POTG/
多摩美術大学×二子玉川ライズ 地域連携アートプロジェクト
タマリバーズvol.10 広場演劇「タマゾニア~はじめまして...ガブッ!~」を2021年10月9日(土)、10日(日) 二子玉川ライズガレリアで開催。
『タマリバーズ』は、二子玉川ライズが開業した2011年以降毎年開催している二子玉川ライズと多摩美術大学による地域連携アートプロジェクト(コロナ禍の2020年度は実施せず)。記念すべき10回目となる今年は、「タマゾニア~はじめまして...ガブッ!~」と題し、さかなたちの「生命力」と「共存」をテーマに、歌あり、ダンスあり、ラップありのエネルギッシュなパフォーマンスでお届け。
【公演時間】(1日4回公演)
11:00〜11:30/12:30〜13:00/14:00〜14:30/15:30〜16:00
※開始時間の30分前より会場受付で座席指定券を配布
【YouTube配信】
10月9日(土)12:30〜13:00、14:00〜14:30
https://www.rise.sc/eventnews/detail/?cd=000234
(二子玉川ライズ タマリバーズ紹介サイト)
https://tamarivers.com/
(タマリバーズオリジナルサイト)
2021.10.08(金)
撮影=松井良寛
文=CREA編集部