千代田区・中央区・文京区・台東区の4つの区域で行われるアートイベント「Life in Art Exhibition」が2021年9月5日(日)まで開催中です。

 その中心となる「無印良品 銀座」は、アート作品に溢れていて、まるで芸術にジャックされたかのよう。

 27組のアーティストの作品展示に加え、イベントを行うなど、さまざまなアートとの出会いに満ち溢れています。


まるでアートの森、見渡す限りのアート作品たち

 「Life in Art」はもともと、インテリアブランドのIDÉEが2011年にスタートした、日常芸術をテーマにアート(=文化)を広げていこうというプロジェクト。

 これまで有名無名、時代性、国内外関係なく、クリエーションに共感するアーティストの作品紹介から、展示会、コラボレーション作品の作成など、幅広い取り組みを行ってきました。

 「Life in Art Exhibition」はその拡大版。東京都心北東エリアで開催される芸術祭「東京ビエンナーレ2020/2021」とも連携し、IDÉE TOKYO、無印良品 銀座を中心に、千代田区・中央区・文京区・台東区のコーヒーショップやお店など30カ所以上の街の身近な場所にアート作品を展示するサテライトギャラリーをオープンしています。

展示作品は、一部を除きWEBサイトや店頭で購入することも

 この「Life in Art Exhibition」の最大の魅力は、数多くのアーティストが参加している大規模な展示であるということだけではありません。

 展示作品の多くが、ウェブサイトや店頭で実際に購入することができるという点も醍醐味のひとつです。まさに、自分たちの生活の中にアートを組み込むことができるのです。

 コロナ禍で多くの経済活動が自粛を余儀なくされた2020年以降、芸術祭や美術展なども例外なくその影響を受けました。

 多くのアーティストが制作活動を継続して続けていくことが困難になった中、作品を発表する場を設け、そしてそれがアーティストの次の創作活動へと繋がっていくということは、アートが恒常的に生み出されている素晴らしいサイクルと言えるかもしれません。

2021.07.26(月)
文=CREA編集部
撮影=平松市聖