自分の無意識にペンジュラムで聞いています

 聖地で石は拾ってこない方がいいですね。怖いです。私は売っているものにしています。

 「なんか今日はチューリップが気になるな」と思って、お花を買うように、家にあったら元気が出そうと感じる石を購入しています。

 かわいい! とか綺麗! とかそんな感覚で。いっしょに暮らす仲間として一期一会で、おうちに招き入れる感覚です。

 石を窓際に置くと、全然違う。部屋に川や山や森はもってこれないけれど、石なら。枯山水じゃないけれど、石のエネルギーで、部屋が森にもなるし、山にも川にもなるんです。

 いやぁ、どうかと思いましたが、2年前教えてもらった「ペンジュラム(ダウジング)」。どうなの!? って思ってたけど最近ふと、やってみたら、できたんです。

 石が先っぽについてて、イエス、ノーを聞くと、答えの方にまわるっていう(笑)。

 こわっ!

 私は、頭の中に意見がいっぱいあってジャッジできないときにペンジュラムに聞きます。

 以前はできなかったけれど、エネルギーが大きくふれる日(夏至・冬至・春分・秋分の日)に急にできるようになりました。

 人は整う日があるんです。

 たとえば、本も映画も若い時につまらなかったものが、大人になってその面白さに気づくことがあるでしょう? 私は映画『ニューシネマパラダイス』がそうだったんですが。

 そんな風に整って、ペンジュラムできるようになりました(笑)。

 いろんなことが下りてくる感覚を遊びのようにカジュアルに楽しむ。

 私は疲れると何を食べていいか、直感が鈍っちゃうことがあるのですが、そんなときペンジュラムで聞いちゃいます。石がくるっと左右どちらかに回って教えてくれるんですよねー。私が食べたいのは、カレーなのかバンバーグなのかステーキなのか(笑)。

 ハンバーグ食べたかったくせに隣の人がカレー食べてて、あれ? カレーかなと混乱した時に、石に聞くと、ハンバーグってでて、でももうカレー食べたくなってるから、何度も、やってみるんですけど、ハンバーグ食べろってでるんですよね(笑)。

 で、石のアドバイスに従いハンバーグにしたら結果、あ、これでよかったなと(笑)。

 ま、遊びです遊び。

 石が友達みたいで楽しい。年をとると人に相談できないことが増えてきませんか? 参っているときにはペンジュラムでもうひとりの無意識の自分と話すというような。

 そうすると体の声を聞くように、自分の無意識のことが分かるようになっていくのかもしれない。

 私の写真集も、石と同じように使ってもらえるといいな。眺めていて何が気になるのかがヒントになります。水なのか、木なのか、空なのか。自分の中の無意識に気付くきかっけに満ちています。

 今は占星学的にいうと風の時代。自分の感覚を信じる時代に入ったと思います。自分の中にいる神様と対話するように、自分はいま何がしたいのか、何が食べたいのか内省すると気分がいいです。

 ドラマチックにすべてを考えたり、意味を見出したりするのが楽しい。もったいない生き方をしないで、意味に耳を傾けましょう。

 失敗したけど意味があるよね、最終的には成功したよねということもある。

 例えば、私は浪人生になったことに意味があると思っています。高校生でも大学生でもないゾーンで1年間過ごした。図書館ですごくマンガを読んだことがいまは財産になっています。

 人生には正解も不正解もないと思います。世の中の枠にとらわれて悩んだり落ち込んだりしない。ただ自然があるのみです。

●写真集「SACRED SPACE」

 長野・諏訪大社4社、洞爺湖、真名井神社ふもとの竹林で撮影した写真集。

 諏訪大社は、人に龍神がいいよと言われて戸隠神社に行く道で間違っ駅で降りちゃったんです。これは間違えたのも何か意味があるのかもと思って「この辺に神社がありますか」と聞いたら長野諏訪大社があると言われ、急遽行先を諏訪大社に変えたのです。

 そこで撮影した写真を写真集にしました。

●写真集「SHASTA」

 アメリカのネイティブアメリカンの聖地「シャスタ」にて撮影。シャスタはクリスタルガイザーの採水地としても知られています。

 笑いながら3歳くらいの気持ちに戻って走り回り、湧き水に顔をどぼんをつけてごくごく飲みました。生きるってこういうことなんだと初めてわかった場所です。

 この写真集は、無意識の感覚を呼び覚まし、自分のシナリオをつむぐガイドブックです。

写真集「SACRED SPACE」「SHASTA」

各4,500円
各72ページ
https://ellie-office.shop-pro.jp/

2021.07.15(木)
構成=CREA編集部
撮影=深野未希