落ちやすい筋肉は下肢、足腰のケアは早めに!

 脂肪は落ちにくいのに、筋肉はすぐに落ちると実感している人もいるのでは?

 年齢とともに自然と筋肉量が低下し、筋力も衰えてくるのはまぎれもない事実。では体のどの部位の筋肉が落ちやすいのだろうか。

 18歳以上の日本人約4000人を調査したある研究では、20歳を過ぎると男女ともに上肢や体幹の筋肉量よりも下肢の筋肉量がほうが早く、大きく減少することが明らかになっている。

 下肢の筋肉は、お尻にある中臀筋や大臀筋、太ももの付け根にある腸腰筋、太もも前の大腿二頭筋、太もも裏の大腿四頭筋などが代表的。歩行や階段昇降に絶対的に必要な筋肉だ。

 「少し歩くとすぐ足が疲れる、階段を上る時に足が重いなどと感じている人は、すでに脚の老化が始まっているかもしれません」と浜中先生。

 まずはスクワットなど足腰を鍛える運動を日課に取り入れましょう。

浜中聡子(はまなか さとこ)

北里大学医学部卒業、北里大学大学院医療系研究科 臨床医科学群精神科学修了。北里大学東病院精神神経科、北里大学病院救急救命センター、亀田総合病院精神科勤務を経て、2009年AACクリニック銀座院長。’17年よりクレアージュ東京エイジングケアクリニック (Dクリニック東京 ウィメンズ)院長。心身両面からのケアでウェルエイジングを提唱。