おじいちゃん、おばあちゃんの時代から今に続く歴史あるお菓子。現代生まれなのになぜか懐かしいパッケージのスイーツ。各都道府県のアイコンとなるような愛されお菓子が一堂に!
#05 秋田県
◆木村屋商店「かまくらもなか」
食べるたびに横手の冬に想いを馳せる
横手の冬の風物詩であるかまくらをモチーフにした最中がこちら。
箱の掛け紙は、子供漫画の開拓者で画家・民族芸能研究家として知られる宮尾しげをによるもので、冬の風景ながら温かみがあり、子どもたちがかまくらで火鉢にあたるのどかな様子に、心がほんわか和んでくる。
手がけているのは、明治35年創業の和菓子店木村屋。初代は東京・銀座の木村屋総本店で菓子の修業を積み、暖簾分けという形でここ横手に店を開いた。
これまで創意工夫の和菓子を次々に作り出していて、かまくらもなかもそのひとつだ。
2021.04.11(日)
文=Five Star Corporation
写真=釜谷洋史