チームでいるから楽しい
――OWVのダンスパフォーマンスを牽引する佐野さんは、大胆不敵だが、冷静な自己分析も欠かさない。
佐野 今鍛えているのは、チーム思考。中学時代は野球をやっていたけど、他の人のミスで負けるのが許せないタイプで……。チームプレイが苦手なんだと自覚して、高校では個人競技の陸上に転向したくらい(笑)。
中川 そうなん(笑)?
佐野 でも、ダンスを通してチームで動くのが楽しいと思えるようになったし、人にも寛容になれた。4人でずっとOWVをやっていきたいからこそ、チームとしてのバランスや、自分自身のメンタルと向き合うようにしています。
本田 丸くなったんだ?
佐野 自分より秀でてる人がいたとしても、素直に認められるようになったかな。以前はとにかく負けず嫌いだったし、学生時代は何かしらの理由をつけて自分を優位に立たせてたけど、そういうのをやめました。だいぶ穏やかになったと思う(笑)。
メンバーは皆スキンケア重視
――2020年12月には、「ジバンシイ ビューティー」の日本公式アンバサダーに就任。デビュー前はスキンケアやメイク知識がなかったというメンバーも、美容熱が高まっているのだそう。
浦野 これまでは無頓着だったけど、スキンケアに興味がわいています。ジバンシイの方やヘアメイクさんに聞いた美容法は、どんどん試すようにしていますね。
本田 今のお手入れが、未来の自分を作るんだなと考えるようになりました。撮影でメイクすることも増えたので、クレンジングにも気をつけなきゃいけないなと思いましたね。素直に人に聞いたり、調べたりすることで、知識がどんどんついてきたので楽しいです。
中川 撮影のときに一番いいコンディションに持っていきたいよね。普段はメイクせず、スキンケア重視かな。
佐野 オーディション中に、美容専門学校に通っている子とか、メイクに詳しい子たちから色々聞けたのもよかった。本田くんは、小顔ローラーもずっと欠かさずにやってるよね。
本田 うん、ずっとやってる(笑)。もともと自分の顔はあんまり好きじゃなかったけど、だからこそ努力が出来ているし、体にしっかり向き合えてる部分はあるかな。大事な撮影前にはファスティングもしています。
中川 本田くん、ファスティング中は絶対ご飯に手をつけないもんね。「ちょっとくらいええやん」って思ってしまうけど。
本田 僕、GACKTさんやROLANDさんみたいなカリスマが大好きなんだけど、彼らも超ストイックに体づくりをしているじゃないですか。『第一線で活躍している人も、自分をこんなに追い込んでるんだ!』と、刺激をもらっていますね。
――最後に、日々大忙しの生活を送る4人に、プレッシャーから自分を解き放つ習慣を聞いた。
浦野 僕は、何も考えない時間も大切にしてる。実家暮らしなので、親が話しかけてきちゃうんですけど(笑)。マッサージチェアに座ってぼーっとする時間も好き。
中川 僕は一息つきたいときはコーヒーを飲んで、脳に「今休みやで」と認識させます。
佐野 仕事とは全く関係ないところでダンスする時間を作ってます。リラックスしつつ、モチベーションも高めたいから。
本田 僕が今一番楽しみにしてるのは、ファスティング後に、メンバーたちとおいしいハンバーグを食べに行くことかな。
2021.05.09(日)
Text=Aya Ozawa
Photographs=Takuya Nagamine
Hair & Make-up=KOHEY、Kiyomi Onuki
Styling=Shota Suzuki