幅広いジャンルの本を読むことが暮らしの一部になっている申真衣さん。彼女が幸せになるためのヒントになった良書を教えてもらいました。


読書がいつも人生の道しるべに

 経営者でありながらモデルとしても活躍する申真衣さんは、知性と自然体の美しさを併せ持った人。彼女の輝きのもととなっているのが日々の読書習慣だ。

「私は幸せになるために生きたい、と思っていて、それを実現するためには、幸せに感じることを“言葉”に落とし込んでおくことが大事なんです。本を読むことで、漠然とした気持ちに名前がつき、言語化され整理ができます」

 自宅にはテレビがないため、読書が情報源であり、心躍るエンターテインメントでもある。子どもが寝た後に、お風呂に入りながら読むのが日課だという。そんな日々の本との出合いで、人生の大きな決断をしたこともあった。

「片づけの本をヒントに断捨離していくうちに、家もいらないと思ってシェアハウスに引っ越したこともあるんです(笑)」

 また、「ジェンダーのギャップを感じていた女性たちと連帯感を持ちたい」という思いからフェミニストを公言しているが、本がきっかけとなった部分も多い。

「モヤモヤが腑に落ちて、思考が整理されました。自分はまだまだ成長段階。日々を生きるだけで精一杯ではありますが、本から素敵な先輩たちのサンプルを集めながら、少しでも理想に近づいていきたいです」

2020.11.09(月)
Text=Arei Matsuyama
Photographs=Wataru Sato
Cooperation=SNOW&COFFEE TABLE, AWABEES

CREA 2020年11・12月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

きれいな人がしてること。

CREA 2020年11・12月合併号

揺らがない自分でいるための習慣&コスメ
きれいな人がしてること。

定価820円

様々な業界で活躍する人たちの人生を支えてきた習慣とは? 大切にしている美の価値観とは? 時に悩みながらも、美容を通して“自分らしさ”に真摯に向き合ってきた“あの人”に取材。そこから見えてきたのは、揺らがない自分でいるための美容でした。