幅広いジャンルの本を読むことが暮らしの一部になっている申真衣さん。彼女が幸せになるためのヒントになった良書を教えてもらいました。
読書がいつも人生の道しるべに
経営者でありながらモデルとしても活躍する申真衣さんは、知性と自然体の美しさを併せ持った人。彼女の輝きのもととなっているのが日々の読書習慣だ。
「私は幸せになるために生きたい、と思っていて、それを実現するためには、幸せに感じることを“言葉”に落とし込んでおくことが大事なんです。本を読むことで、漠然とした気持ちに名前がつき、言語化され整理ができます」
自宅にはテレビがないため、読書が情報源であり、心躍るエンターテインメントでもある。子どもが寝た後に、お風呂に入りながら読むのが日課だという。そんな日々の本との出合いで、人生の大きな決断をしたこともあった。
「片づけの本をヒントに断捨離していくうちに、家もいらないと思ってシェアハウスに引っ越したこともあるんです(笑)」
また、「ジェンダーのギャップを感じていた女性たちと連帯感を持ちたい」という思いからフェミニストを公言しているが、本がきっかけとなった部分も多い。
「モヤモヤが腑に落ちて、思考が整理されました。自分はまだまだ成長段階。日々を生きるだけで精一杯ではありますが、本から素敵な先輩たちのサンプルを集めながら、少しでも理想に近づいていきたいです」
2020.11.09(月)
Text=Arei Matsuyama
Photographs=Wataru Sato
Cooperation=SNOW&COFFEE TABLE, AWABEES