暴かれたら心配なもの? それも片づけるべし

 「風の時代」は、風通しがよくなることも特徴です。伏魔殿の扉はたやすく開けられるでしょう。

 この数年、日本でも書類改ざんや破棄、事実の歪曲などが問題になりました。世界的に見ると、カトリック教会の性的虐待事件がありました。

 最近では、「国境なき医師団」の白人特権と家父長主義に関する告発。世界に貢献する団体の内部は、イメージとは違うものだった。これは、Black Lives Matterの運動をきっかけに、明るみになったものです。

 多くの人が、ヒエラルキーの重圧のなかで口を閉ざしていたことに疑問を持てば、今後内部告発は、いっそう増えると思います。

 こういうことが、ある日突然、いっぺんに起きることは、歴史が証明してきています。

 個人のレベルにおいても、隠していたものが、表に出やすい、ということも覚えておいてください。

 誰かの批判や悪口の綴られたノート、言いたい放題の裏アカ、見られて困る類の写真をスマホに保存しておくなどなど、暴かれて困るものも、この際片づけておきましょう。

 例えば、上司批判を含んだメールを同僚に送ろうとしたら、当の本人に送ってしまった! そんなバカなことが起こるわけない、と思うでしょうが、時代の変わり目や周囲がわさわさしているときには、ありえないことが起きたりします。

 隠し撮りの音声流出事件なんてのも記憶に新しいこと。日頃から、批判・悪口を残さない。いや、いっそ、一切口にしないことです。

 また「風の時代」は、コミュニケーションが活性化します。家は、社交場としての機能を持っているかも、大事なポイント。

 週末に、友人を招いて、ホームパーティを開けますか。コロナのせいにしていませんか。あるいは、友人や恋人とのフェイスタイムやビデオ通話、部屋をバックに会話は弾みそうですか。背景を写真に変えるなんて、野暮なことをしていませんか。

 海外、あるいは地方の友人がしばらくの間、滞在させて欲しい、と言ってきた。そんなシチュエーションをイメージしながら片づけするのがいいかも。もちろん、実際にそんな計画があるなら、なおのこと良し。人間関係は鏡です。あなたが友人を迎え入れれば、あなたを迎え入れる友人も世界各地に増えるのですから。

 さて、すっきりしたら、次回はいよいよ、水瓶座の時代を前にしての最終段階です。

 片づけを終わらせてすっきりしたら、またチェックして下さいね。

村上さなえ

占星家。ホロスコープは、自分のトリセツであり、未来のマップ! ポジティヴなセミナーやコンサルテーションで人気。『30歳からの星占い』(論創社)ほか著書多数。毎日の星模様は、ツイッターで。Twitter @sanaemurakami
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