2020年末、社会の動きを象徴する木星と土星のビッグイベントが起こり、新しい時代への扉が開かれます。新時代に備えて今やっておくべきことを、占星家の村上さなえさんが伝授!
全5回シリーズでお届けします。
土星が山羊座に滞在する今 起きていること
2020年末、地球からみて木星と土星がぴったり重なるビッグイベント「グレート・コンジャンクション」が水瓶座で起こります。
それに先んじて、この3月、一足先に土星が水瓶座入り。地ならしかと思いきや、7月には再び山羊座に戻ってきました。
これは、逆行と呼ばれる現象ですが、この土星の動きには、水瓶座でのグレート・コンジャンクションに備えて、今一度、山羊座での取りこぼしがないかを振り返る、そんな意味があります。
土星が山羊座に滞在するのは、2020年12月17日(木)まで、とりわけ逆行中の9月下旬までは“振り返り期”としての作用が強調されます。
山羊座は、「現実、目的、成果、責任、秩序」、社会的には「政治、権力、国家、制度」など、社会の枠組みを象徴します。
ちなみに、約30年前の山羊座土星時代(1988年~1991年)には、ベルリンの壁崩壊、昭和天皇崩御などが起きました。今回の山羊座土星時代(2017年~2020年)も、日本では、平成から令和へと元号が代わり、他にも、政界や経済界、スポーツ界など、権力者らによるパワハラ、セクハラの追求、#MeToo運動の盛り上がりなど、権威の失墜、崩壊が目立ちました。
現在、山羊座には、木星と冥王星も滞在中で、とりわけ冥王星は、破壊と再生の星。一度壊して、新たに作り直すのが特徴。山羊座の象徴を破壊するとは、つまり、社会制度の徹底見直しです。まさにコロナ禍は、社会の在り方を大きく変えています。
占星術的観点からは、今しばらく運気は下降気味、この振り返り期には、まだまだ大きな変化が起きそうです。ベラルーシや香港情勢、米中問題など、火種はいくらでもあります。権威、権力がらみの問題に注視して下さい。
2020.09.10(木)
文=村上さなえ