酒場というと“せんべろ”をイメージしがちですが、安くてうまいが一番ではないんです。

 酒場の究極の魅力は“人”。特に古い個人経営の酒場は、大将や女将さん、集まるお客さんにも強烈なカラーがあって面白い。

 いつかは行ってみたい名酒場を、酒場ライターのパリッコさんに教えていただきました。


煮込みにやきとん、歴史が育んだ風情に酔いしれる

◆池袋「千登利」

 昭和24年創業の老舗やきとん店。木曾ヒノキのカウンターの前で焼かれるのは、カシラやタンなどぷりぷりの新鮮なモツにみずみずしい野菜たち。

 決してメニューの数は多くないが串焼き、煮込み、ぬたなど酒場のオールスターが勢揃い。騒がしくなく、落ち着いた客層も魅力。

「多くの人が行き交う場所ですが一歩入ると圧巻の老舗酒場。素晴らしいお店です。実は僕、肉豆腐がおつまみで一番好きっていうくらい思い入れがあるのですが、ここの牛肉豆腐はものすごくおいしい」(パリッコさん)

千登利(ちどり)

所在地 東京都豊島区西池袋1-37-15 西形ビル1F
電話番号 03-3971-6781
営業時間 16:30~22:30、土・日曜・祝日 16:00~22:30
定休日 月曜

※価格はすべて税込み

パリッコ

酒場ライター・漫画家。酒場好きが高じて会社員から酒場ライターに転身。未知の大衆酒場、ちょっと怪しいとされる店にも果敢に訪れ、心のオアシスを発掘。酒場愛に溢れた文章やイラストは、吞兵衛の心をわしづかむ。酒カルチャー雑誌『酒場人』監修。著書に『酒場っ子』(スタンド・ブックス)ほか。

2020.07.30(木)
Text=Kaori Minetsuki
Photographs=Taro Terasawa

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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