酒場というと“せんべろ”をイメージしがちですが、安くてうまいが一番ではないんです。酒場の究極の魅力は“人”。特に古い個人経営の酒場は、大将や女将さん、集まるお客さんにも強烈なカラーがあって面白い。
いつかは行ってみたい名酒場を、酒場ライターのパリッコさんに教えていただきました。
昔ながらの酒場の魅力が詰まった 全国的に名高い老舗
●神田「みますや」
![骨付ふぐビール揚げ 900円、さくらさしみ赤身 1,300円、ゆでアスパラ 450円、ビール 600円。シンプルだからこそ素材のよさが光るつまみは、どんな酒とも相性よし。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/5/-/img_a5af7a2525cac287e7a9b1ce022ddc72203463.jpg)
現存する日本最古の居酒屋ともいわれる明治38年創業の老舗。築90年以上のレトロな建物で、縄のれんに小上がりの座敷、大きな木のテーブルなど、ザ・酒場といった風情。毎朝豊洲市場で仕入れた食材を使い、どぜう丸煮や馬刺しなど昔ながらのメニューも健在。
![懐かしい帳場の風情。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/6/-/img_46822ddff1c2b96f048d92a7c8d73e33268314.jpg)
「映画のセットのような、酒好きにはたまらない雰囲気。牛煮込や玉子焼きなど酒場らしいつまみも素敵なのですが、実はカレーが隠れた人気。本日のお品書きにあったら、ぜひ頼んでみてください」(パリッコさん)
![ヨーグルトなどを加えたほどよくスパイシーなキーマ風カレーライス 800円。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/f/-/img_af848250625d92738a437222200eeb8c223783.jpg)
![路地裏に佇む味な銅板の建物にのれんが揺れ、入る前からわくわくする。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/4/-/img_c4f6e43d095011b024012e7ac605c766260704.jpg)
みますや
所在地 東京都千代田区神田司町2-15-2
電話番号 03-3294-5433
営業時間 11:30~13:30(L.O.)、17:00~23:00(L.O. 22:20)
定休日 日曜・祝日、土曜ランチ
※価格はすべて税込み
パリッコ
酒場ライター・漫画家。酒場好きが高じて会社員から酒場ライターに転身。未知の大衆酒場、ちょっと怪しいとされる店にも果敢に訪れ、心のオアシスを発掘。酒場愛に溢れた文章やイラストは、吞兵衛の心をわしづかむ。酒カルチャー雑誌『酒場人』監修。著書に『酒場っ子』(スタンド・ブックス)ほか。
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
人情あふれる
古きよき酒場入門
2020.08.17(月)
Text=Kaori Minetsuki
Photographs=Taro Terasawa
CREA 2020年6・7月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
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