東京には、昼からお酒を楽しめる穴場スポットがじつはたくさん。太陽の光を感じ、景色を愛でながら、お酒をゴクリ。そんな場所で気持ちをほぐし、ゆるめてみませんか?

 今回は、文筆家の甲斐みのりさんが提案する、東京の昼飲みスポットをご紹介します!


太陽の光を感じられるのが
「昼飲み」一番の醍醐味!

 定年退職した父が、月1回のペースで東京に遊びにやってきて、夜には帰る習慣があったので、父を連れて昼からお酒が飲める場所や老舗の居酒屋に足を運ぶようになりました。

 それまで“昼飲み”というと少し背徳的な印象がありましたが、実際にそこに身を置いてみると、みなさん独自の美学を持っていて、上品にお酒をたしなむ方が多く、素敵だな、と。 それから私も楽しむようになりました。

 私の中ではお酒って、飲んで辛くなったり悲しくなったり、泥酔してしまうのはご法度。気の置けない仲間と、終始にこやかに機嫌よく、その日その場をおいしく楽しく過ごそうというのが何より求めていることですから。

 “昼飲み”はやはり、太陽の光を感じられることが一番の醍醐味だから、酒場に限らず、休日に街歩きをしながら途中で飲んだり、公園や観光名所など本来はお酒を飲む目的ではないところで飲むお酒も好きです。

 水上バスや釣り堀がまさにそう。ちなみに浅草で水上バスを降りたら、アサヒビール本社ビルにある「展望ラウンジ スカイルーム」でスカイツリーと向かい合って飲むビールも最高!

 風景がより美しく映え、お酒がいつも以上においしく感じられます。

 “昼飲み”は、その場所ごとのルールをきちんと読み取って、品よく飲むことが楽しむ秘訣。ぜひ、その楽しさを味わってほしいです。


◆水上バス「道灌」
[日の出桟橋~浅草]

いつもとは違う東京を
水上で眺めながら

 水上バスは全13タイプあり、写真の「道灌」は、重厚感ある洋風の洒落た内装が魅力。ビール片手にデッキに上がれば、海や川からの風が心地いい。

「東京の観光名所である浅草やお台場、豊洲などをつなぐ水上バス。年に一度は日の出桟橋から浅草まで乗って、船内にある売店でビールを買って飲みながら、観光気分を楽しみます」(甲斐みのりさん)

水上バス「道灌」

コース 日の出桟橋~浅草
料金 大人1名 860円(税込)
座席数 約300席
https://www.suijobus.co.jp/
※時刻表、予約などはホームページから

CREA30周年特集 クレア東京

2019.12.26(木)
Text=Yukino Hirosawa
Photographs=Kiyoko Eto

CREA 2020年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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東京は、世界でも有数の、秘密に溢れた街だと思います。見慣れた場所でも、ちょっと視点を変えれば新しい発見がある。通り過ぎてしまっているものに目を向ければ、そこにはストーリーがあります。食、建築、カルチャーなど、今回は、そんな東京の魅力を掘り下げて取材。知っているようで知らない東京に出会えます。