【品川】大盛湯
昭和レトロ感がたまらない
東京都品川区二葉の住宅地にある大盛湯は、昭和25年創業、今は三代目の坂詰夫妻が営む宮造り様式の銭湯だ。
「丸みを帯びた唐破風の屋根の上に懸魚(げぎょ)飾り、煙突と外観の昭和レトロ感がもう最高。
私の出身は大分なので本来は温泉派ですが、ここを知ってから東京なら銭湯がいいなぁと思うほどになりました。お風呂というのは泉質だけじゃないんですよね」(工藤まやさん)
暖簾をくぐると、まずピカピカに磨き上げられた木の床が目に飛び込んでくる。湯殿のタイルも同様にピカピカで、細部にわたるまで掃除が行き届いている点も魅力のひとつ。
お湯はなんと薪で毎日焚いており、「それはそれはまろやかで気持ちいい」のだそう。湯につかりながら、雄大な富士山の壁絵を楽しむだけではなく、大きな窓から内庭を眺められるのも解放感があっていい。
「来ている人はほぼ地元の人。耳に入ってくる、東京の市井の暮らしが垣間見える世間話もまたいいんです。マノアのご近所さんを思い出すほのぼのさ。東京滞在中はほぼ毎日通うほどラブです」(工藤まやさん)
大盛湯
所在地 東京都品川区二葉2-4-4
電話番号 03-3788-8477
営業時間 15:00~23:00
定休日 金曜
http://www.shinagawa1010.jp/list/oomoriyu.html
2019.12.27(金)
文=CREA WEB編集部
撮影=深野未季