2013年のモデルデビュー以来、「ViVi」専属モデルをはじめ、テレビ、ラジオと活躍の場を広げ、多くの女性の支持を集めているemmaさん。
父がイギリス人、母が日本人という両親の元で育ち、食生活や音楽など、さまざまな面でイギリスカルチャーの影響を受けてきたという。
イギリスとゆかりの深いemmaさんに、英国で25年間、愛され続けているライフスタイルブランド、キャス キッドソンについてお話しいただきました。
ハッピーモチーフ「レインボー」は
落ち着いた色合いで合わせやすい
――今回は25周年を迎えたキャス キッドソンの新作コレクションから、「レインボー」と「スプリングバード」を見ていただきました。この春取り入れたいアイテムはありますか?
最近、レインボー柄がすごく気になっていて。
このパターンはポップになりやすいんだけど、キャス キッドソンのプリントデザインはスモーキーな水色がベースカラーで、白い雲がアクセントになっているので、子どもっぽくなりすぎず、どんな洋服にも合わせやすいと思います。
私、旅好きなので、ついその目線でセレクトしちゃうんですけど、ボックスコスメティックバッグは小物がたっぷり入るので、旅先で活躍しそうですね。
大きいサイズのポーチは、黒とかシンプルなデザインが多いんですが、「レインボー」のポーチは可愛いので、持っているだけで気分も上がるし、旅行にぴったり!
――旅がお好きなんですね! お父様のご出身であるイギリスに行かれたことは?
もちろんあります!
これまでは父と一緒でしたが、去年の9月はパリコレを見てから、ロンドンへ行くというひとり旅を経験しました。
初めてだったので、ドキドキだったんですけど(笑)。
3泊4日という短い期間でしたが、ロンドン中心部を観光したり、買い物したり、サッカー観戦を楽しんだり、満喫しました。
町を歩いていて気づいたことは、ロンドンの若い子たちが派手なファッションをしていること。
ショップのショーウインドーに飾られている洋服も華やかだし、個性的で。
――ロンドンの若者たちのファッションの印象は?
キャッチーな柄だったり、キラキラしたアイテムを身につけているんですが、それがとても似合っていてカッコいい! 自然に着こなしてるのがすごく素敵でした。
私も触発されて、メチャクチャ派手な黄色のベルボトムを買っちゃいました。
日本だったら目立ちすぎちゃうぐらいのパンツだと思うんだけど、次の日に穿いてロンドンの町を歩いたら、すごくしっくりきて。
突然、知らない女の子に「どこで買ったの?」と話しかけられたりもしました(笑)。
私にとってイギリスは特別な国
ひとり旅をして改めて実感しました
――ロンドンへのひとり旅を経験して、お父様の祖国であるイギリスに対する思いに変化は?
私にとってイギリスはやっぱり特別で、落ち着く国だと改めて実感しました。
イギリス英語が聞こえると、とても心が安らぎます。
これは幼いころからイギリス文化に慣れ親しんできた影響でしょうね。
父の好きなビートルズやローリングストーンズを聞き、母の手料理でイギリスの家庭料理を食べて、育ちましたから。
イギリスの文化でも一番好きなのは、紅茶。今日も2杯飲んできました(笑)。
余裕がある朝は、紅茶を入れてベッドで飲んだり、英国流の楽しみ方をしています。
実は、家族で私だけイギリスに住んだことがないんです。
それでも、家庭の中にイギリスのカルチャーが根づいているので、旅行で訪れても落ち着くんでしょうね。
――日本で生まれ育ってもイギリスはずっと身近な存在だったんですね。
日本も大好きだけど、やっぱりイギリスにもルーツがあるんだな、って感じます。
子どものころは“ハーフ”と言われて、嫌だったこともありますが、今は、2つの国の感性を持ち合わせていることは恵まれていると思います。
日本とイギリスのどちらの良さも理解できることで、価値観も広がりました。
東京に出てきてモデルの仕事をしたり、いろいろな人に出会っていく中で、より強く感じるようになりましたね。
いつかイギリスに住んでみることが出来たらなって思っているんです。
2019.03.08(金)
構成=大嶋律子
文=稲川千加子
撮影=榎本麻美
ヘアメイク=吉崎沙夜子
スタイリング=田中香菜