早くも伝説のカラーとなった
リップ09番

 セルヴォークの名を一気に広めたのが17年8月に発売されたディグニファイド リップスの09(テラコッタ)だ。メイクアップアーティストやメイク好きの間で話題となり、売り切れ状態が続出したダントツ人気のリップカラーである。

「このときは1990年代のスーパーモデルをイメージしたコレクションだったのですが、リップの09番はクリエイティブアドバイザーでもある菊地美香子さんが絶対に作りたかったという、アジア人の肌を最高に美しく見せるオレンジブラウン。とろけるようにフィットするテクスチャーと濡れたようなツヤ感も人気で発売当初は3,000人以上のウェイティング リストができたほど。リピーターの方がとても多く、今も入荷するとすぐに欠品してしまうので1名様2本に制限させていただいています」

 そして、最新の2019年春夏コレクションでは同じ色みのエンスロール グロス 03が登場。 でもなぜ03番? と突っ込んでみたところ「大人の事情(笑)」だそうで、色名はちゃんと(テラコッタ)になっているからぜひチェックしてみて。

ベースメイクも肌に優しく
簡単キレイな名品揃い

 「一度使うとやめられなくなる」という声が多いのがセルヴォークのファンデーションだ。オーガニックに近いナチュラル処方でシリコンフリーながら“するピタ”のフィット感。そして仕上がりがキレイ!

「ツヤの質感が違う3タイプを揃えています。素肌感を活かしながら磨き上げたような光沢感を演出するリキッド、ほんのりフォギーで軽やかなツヤ感を与えるパウダリー、カバー力と抜け感を両立して上質なツヤ肌に仕上げるスティック。色ものはくすみ感が得意ですがファンデーションはくすみません(笑)」

 スキンケアに始まり、カラーアイテム、ベースメイクとラインナップが充実。今後はどんなアイテムが?

「お客様がワクワクするような、これまでにありそうでなかったクリエイションを常に目指しています! 今後も楽しみにしていてください」

●教えてくれたのは……
田上陽子さん

セルヴォーク シニアディレクター。PR会社で数多くの美容系クライアントを担当した後、マッシュビューティーラボに入社。2013年にF organicsを、16年にはCelvokeを立ち上げ、現在は2ブランドのディレクターとして活躍する。

吉田昌佐美(よしだ まさみ)

1979年より第一線で活躍する美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を熟知。情熱的な鋭い取材と確かな分析力に基づく最新技術の分かりやすい解説は、国内外のブランドの開発者からの信頼も厚い。インスタグラム「masami_cosme」

Column

吉田昌佐美のブランド魂発見!

鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。

2019.01.29(火)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一

CREA 2019年2・3月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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