ブランド名に込めた
オーガニックへの想い
vol.53_Celvoke
2016年、マッシュビューティーラボのオリジナルブランドとして誕生した「セルヴォーク」。実はこのマッシュという会社、ナチュラル&オーガニックを専門にしたセレクトショップ「Cosme Kitchen(コスメキッチン)」を展開する会社。日本のナチュラル&オーガニック業界を牽引してきた存在でもある。
「13年間にわたりコスメキッチンをやってきた中でお客様からたくさんの声をいただきました。『オーガニックコスメって本当に効くの?』と思っている方もいて、より多くの人たちにナチュラル&オーガニックの素晴らしさを提案したいという想いから生まれたのがセルヴォークです。CELLは“細胞”、VOKEはラテン語で“声”のこと。自然界の恵みのパワーと癒しを肌で実感して欲しくてスキンケアからスタートしました」と話すのは、セルヴォーク シニアディレクターの田上陽子さん。
有名ブランドが競い合う百貨店ブランドとして参入したのだから本気。
「効果には徹底的にこだわっています。大学の研究機関や専門家の協力のもと、細胞のアンテナとも呼ばれる“糖鎖”に着目。この糖鎖の栄養素を豊富に含むアナツバメ巣発酵液を世界で初めてスキンケアに配合しました」
自然の力を活かし、新しいことにも積極的な物作りはスキンケアだけじゃなかった。
見た目以上のキレイを生む
「色」の秘密
2017年3月にメイクアップラインが誕生。56品目ものアイテムが一挙に登場し、おしゃれでかっこいいメイクに驚いたものだ。
ナチュラルやオーガニックのメイクものってテクスチャーがイマイチだったり、発色がジミな印象があったけど、セルヴォークの色にはそんな物足りなさを感じない。
「従来のイメージを変えたいと思って作りました。天然由来の原料や成分にこだわりながらも洗練されたモードを追求。『奥ゆきのある女性』をテーマにヴィジュアルはファッション性を重視して、パッケージデザインもシンプルでスタイリッシュに」
色出しがまた独特でくすみ感が絶妙! 一見ドキッとする色も肌に溶け込むようになじんで立体感が際立つ仕上がり。シリコンフリーなのにするするのびるからグラデもキレイに出るし。
「カラークリエイションはメイクアップアーティストの菊地美香子さんと一緒に行っています。最もこだわったのは“抜け感”があること。だからダークな色もシアーになじむ。ぼかしてベースにしたり、エッジを利かせるなどマルチに使えます。お客様からは『つけるだけで今っぽい顔になる』と好評です」
セルヴォークの色は見た目で判断すると損するかも。自分の肌につけて確かめてみるのがおすすめ。
2019.01.29(火)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一