吉田昌佐美が選ぶ美白コスメ13選
白さを格上げする逸品が次々登場！

“面”から攻めるブライトニング

　今年の美白の本流はブライトニング。メラニンケアはもちろん、肌そのものの質を高めて「光」を操り、明るさと透明感を底上げ。見た目を変える実感美白が続々と。

#1
「角層美白」の最新形は
“白さ”の格上げ!!

●ALBION
エクサージュ ホワイト
ホワイトライズ ミルク

　アルビオンと言えば乳液先行美容がお約束。角層バランスを整えるアプローチを美白に応用し、使ってすぐの白さ実感を叶えるのがエクホワ(エクサージュ ホワイト)乳液だ。角層は肌の最表面にあり、お手入れによってダイナミックに変わるところ。肌色に直結するところでもあり、角層美白は最も効率よく結果を出せるというわけ。

　最新のホワイトライズ ミルクは“白さ”の質を高めるためツヤと透明感を徹底追求。メイクのグロスに使われるような濃密なオイルとパールエキスを新配合し、光り輝くツヤを与え、澄んだ透明感を高めて肌そのものを美しく見せる。

　さらに、角層の状態は肌質によって異なることに着目し、肌タイプで選べる3種になったのも見逃せない。肌質に合った心地よいテクスチャーで理想的な後肌感が得られるのだから満足感も高いはず。もちろん、内側ではがっちりメラニンコントロール。肌自身の潤いを生み出す力も高めて鮮度の高い白さを守り抜く。

　コットンに3プッシュ分をとり、押し込むように顔全体に十分なじませる。これも白さと早さのお約束なり。

#2
夏肌の落とし穴
“暑さヤケ”に対抗！

●POLA
ホワイトショット RXS

　今年も酷暑の予感。実はこの暑さが肌内部の働きを狂わせ、メラニンを大量に作り続けていた！　というのが今回のポーラの発見。ホワイトショットはこれまでも夏特有の肌の変化に着目し、皮脂ヤケや肌のセルフクリアホワイト機能の夏バテといった知見を盛り込んできたが、今度は暑さヤケ。

　夏の暑さや日差しにより皮膚表面温度が上昇(37℃以上になることも!!)すると、メラニン生成に関わる時計遺伝子がエラーを起こし、紫外線に対して肌が過剰に反応するらしい。結果、日焼けやシミが進行することに。

　ホワイトショット RXSは、夏を乗り切るレスキュー美白となるはずだ。オリジナル複合成分「トラネキサム酸RXS」を新たに配合し、暑さヤケの原因を一括ケア。ひんやりジェルがみずみずしく広がり、スッと浸透。肌表面はサラッと気持ちいいのに内側はしっとりモチモチで透明感あふれるなめらかな肌に。こういう“仕掛け”があるテクスチャー、ポーラってホントうまい！

　夏の間だけ切り替えたり、暑い国へヴァカンスのお供に。吉田としては「夏にクリーム？」なんて言っている人に使って欲しい。

#3
大人の肌色問題はすべておまかせ

●KANEBO
イルミネイティング セラム

　環境の変化や女性のライフスタイルを見つめ、起こりうる肌トラブルを適切なタイミングでケアする「時間美容」という発想から生まれたKANEBOのスキンケア。初のブライトニング美容液は大人の肌色悩みに抜かりなく応える1本だ。

　有効成分カモミラET、カルニチンをはじめ、光を取り込む独自のブライトニング技術を搭載。紫外線、乾燥、糖化などの原因一つ一つに攻め込み、明るさと透明感に満ちた肌へと導く。とろけるようなテクスチャー、爽やかな香り、ふっくら艶やかな後肌もクセになる心地よさ。顔全体になじませたら、最後にハンドプレスが効かせるツボ！

#4
自然と科学の融合が生む
極上の真珠肌

●GUERLAIN
ペルル ブラン
ホワイトニング エッセンス TRP

 「真珠」の美白力にいち早く着目し、1830年に世界初の美白製品「ブラン ドゥ ペルル(真珠の白)」を誕生させたゲラン。美白ケアの先駆者であり、約2世紀にわたり進化を重ねてきたのだからスゴイ。

　現在の「ペルル ブラン」はその名を受け継ぐゲラン美白の核。宇和島産真珠のエキスをベースに開発した独自の複合成分をキーにメラニン生成のあらゆる過程にアプローチ。

　最新美容液はメラニン生成のスイッチを押させないのがポイント！　美白・消炎・肌荒れ防止効果もパワーアップして(医薬部外品を取得)、肌の奥から真珠のような輝きと白さを目指す。

#5
すこやかな肌から生まれる
圧倒的な輝き

●CHANEL
ル ブラン ローション HL

　単なる白さにとどまらず、透明感や輝きに満ちたすこやかな肌を目指す「ヘルシー ホワイトニング」を提唱するル ブラン。新たに加わったローションは日常美白にぴったりの1本だ。

　化粧水と美容液のいいとこ取りをした白濁化粧水でビタミンC誘導体をはじめ、肌に活力と輝きをもたらすウメ フラワーのエキスとオイルを配合。肌につけた途端、みずみずしい感触が広がり吸い込まれるように浸透。

　潤いが注入されるようなふっくら感と明るさはまさに“テクスチャーも効果”のシャネル スキンケアの醍醐味。潤い感の持ちもいいし、これだけで肌を仕込めちゃうくらい。

2019.04.07(日)
文＝吉田昌佐美
撮影＝吉田健一

CREA 2019年4月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。