デルタ航空のラウンジで
不思議なリラクゼーションを体験

 さて、帰国の日となる3日目は、予約しておいたデルタ航空のラウンジ「デルタ スカイクラブ」内のスパ「アサンダ・スパ・ラウンジ」に行くために、出発の3時間前には空港に到着。

 デルタ航空のハブであるシアトル・タコマ国際空港内には2つの「デルタ スカイクラブ」があるが、スパは、アメリカのベストラウンジにも選ばれたSゲートのラウンジ内にある。

 シアトルのローカルアーティストの作品が飾られていて、プライベート感のある席やグループで座れる席などバリエーションがあるのも使い勝手がよい。

 シアトルの有名店「アイバース」のクラムチャウダーやチキンマサラカレー、サンドイッチ、各種のチーズにサラダなどフードの充実ぶりに目を見張る。

 「アサンダ・スパ・ラウンジ」のプログラムは、専用椅子に座っての肩や頭のマッサージ(10分間30ドルまたは3,000マイル)という簡易なものから、ベッドに横たわって受けるマッサージやフェイシャル、そしてマスクとイヤホンをつけて行う「マインド」というリラクゼーションを組み合わせたものまでメニューが豊富。

 「マインド」は、健康分野の権威、ディーパック・チョプラ博士によるメディテーション(瞑想)用の音楽と映像ともに体験するマッサージプログラムだ。すべてのメニューは有料だが、デルタ航空のマイレージで支払うこともできるのがうれしい。

 私は、目の周りを中心とした保湿のフェイシャルケアの後、マインド用のマシンでメディテーション・ミュージックや癒しの映像を体験しながら、リクライニングチェアに座ってゆっくりとマッサージを受ける45分間(65ドルまたは6,500マイル)のメニュー「CLEAR MIND FRESH FACE」を受けた。

 LEDライトがリズミカルに点滅し、耳元では波音がささやく感じで、まどろむような時間だった。

 デルタ航空では、エコノミークラス「メインキャビン」でもスパークリングワインが提供され、コーヒーはスターバックス。

 また食事は、日本発着路線では、ミシュラン2ツ星の和食店「一汁二菜うえの」の上野法男シェフが考案・監修した和食メニューを導入している。

 全クラスで楽しめるオンデマンド型エンターテインメント「デルタスタジオ」は、映画だけでも約300タイトル。日本語対応映画も70~100タイトルと豊富。CD音源は1,000曲以上。

 オンデマンドだから自由に再生・停止ができるので、自分のペースで楽しむことができ、機内で退屈することなく過ごせる。

 アメニティは、ビジネスクラス「デルタ・ワン」ではライフスタイルブランド「トゥミ」と、NY発のスキンケアブランド「キールズ」の製品をセレクト。

 エコノミークラス「メインキャビン」でも、アイマスク、耳栓、イヤホンが入ったスリープキット、機内用スリッパ、ペットボトルウォーターが配布されるのがうれしい。

 デルタ航空は、2019年3月2日(土)から成田-シアトル線にフラッグシップの飛行機であるエアバス社A350を導入。

 そして、4月2日には関空-シアトル線も就航させ、関西・関東をそれぞれデイリーでカバーする唯一の航空会社となった。関西からもシアトル経由で、ニューヨークなどへ飛ぶことができる。

 さくっと快適に飛んで新しいシアトルが楽しめそうだ。

【取材協力】
シアトル観光局

https://www.visitseattle.jp/

デルタ航空 

https://www.delta.com/

小野アムスデン道子
(おの アムスデン みちこ)

ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

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2019.01.24(木)
文・撮影=小野アムスデン道子