オーガニックデビュー前に知っておきたいこと「中級篇」

Q:結局、どれを選べばいいのかわからない。選び方のコツは?

A:認証の有無、バックボーン、使い心地がキーワード

「オーガニック認証はひとつの目安になります。成分のみならず、資金も人手も時間もかかる環境面でも厳しい基準をクリアできるということは、執念を持った製品作りができていると考えていいでしょう。でも、決め手はやっぱりオーガニックならではの香りと感触。人間の五感は直感的に自分にいいものを判断するので、心地いいと感じるものは肌にも必ずいいことがあります」(吉川千明さん:オーガニックスペシャリスト)

「気になるブランドを見つけたらHPへアクセス。哲学や理念、原料、製造工程や環境活動などを調べて、ポリシーに共感できるか、自分が求める“オーガニックレベル”に沿うかをチェック」(渡辺佳子さん:美容ジャーナリスト)

Q:オーガニック認証ってたくさんあるけれど、何のこと?

A:第三者機関のオーガニック基準を満たしているという証し

「原料の素性や製造工程の環境配慮などが、第三者機関が定めた基準を満たしているという証明です。この認証の有無が、オーガニックコスメとナチュラルコスメを分けているもの。世界中にさまざまな認証機関がありますが、何らかの認証マークがあれば環境や人に配慮している製品であるという目安になります」(小松和子さん:ナチュラルコスメ・パーソナルプロデューサー)

「各機関の規定がバラバラなので、共通基準を目指す動きもありますが、まだ足並みが揃うまでに至っていないのが残念。認証はオーガニックコスメを選ぶ際のひとつの目安ではありますが、絶対ではありません。認証を得ない代わりに、より厳しい自社規定を設けているブランドもあるのです」(渡辺佳子さん:美容ジャーナリスト)

【注目のオーガニック認証機関】

ネイトゥルー
世界基準を目指してベルギーでスタート。オーガニック成分含有率によってランク分けをし、サイト上で公開。

ソイルアソシエーション
1946年にイギリスで設立。土壌を守ることを目的とし、遺伝子組み換え作物の不使用などを基準としている。

JONA
日本のオーガニックコスメ認証は発展途上だが、食品のオーガニック認証を行うJONAが準備を進めている。

Q:肌にやさしいイメージ。敏感肌なら切り替えるべき?

A:「オーガニック=やさしい」は短絡的。肌との相性を吟味して

「一般コスメが合わないからオーガニックに頼るというのは短絡的。素の自然の力を凝縮しているために、時には合う、合わないがより分かれます」(渡辺佳子さん:美容ジャーナリスト)

「精製しないオーガニック原料は不純物も多いことから刺激になることも。とくに敏感肌の人はやみくもに切り替えず、まずは鎮静力のあるアイテムで自己免疫力を整えるのが先決」(小松和子さん:ナチュラルコスメ・パーソナルプロデューサー)

「カモミールやカレンデュラは敏感肌をケアしてくれます」(吉川千明さん:オーガニックスペシャリスト)

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2012.10.02(火)
text:Mayuko Kashiwaya
photographs:Yasuo Yoshizawa
styling:Masayo Kooriyama

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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