イチオシはチョコレートを使ったケーキ
ショウケースに並ぶ、日替りのケーキは約20種類。
まず、末廣さんのお気に入り、チョコレートを使ったケーキご紹介しましょう。
「オペラ」は、1955年、パリの洋菓子店ダロワイヨのオーナー、シリアック・ガビヨンが発案したケーキ。オペラ座がモデルで、金箔が飾られています。チョコ好きとしては、はずせない一品。
末廣さんは、コーヒークリームとコーヒーシロップをしみ込ませた生地をごく薄い層にして、コーヒーの風味をぎゅっと凝縮。ほんのひと口食べただけでも、チョコレートの風味と共に、コーヒーが香り立ちます。
「フォレ ノワール」は、フランス語「黒い森」という名前のとおり、上に削ったチョコレートをふりかけて森に見立てるのが一般的。
末廣さんは、「透けるように仕上げたチョコレートの板を並べました。森に中で感じる木漏れ日みたいでしょう」とにっこり。2層に仕立てたダークチョコとミルクチョコ、それぞれの味わいがふんわり広がります。
「タルト オ ショコラ」は、サクッと歯触りのよいタルト台とチョコレートのガナッシュ、生クリームの組み合わせ。タルト台の厚み、堅さが絶妙です。たっぷりのコーヒーと合わせて食べたい。
「ダークナイト」は、濃厚なチョコレートムースの中に軽やかなバニラムースが入っていて、そのバランスの良さに感動。「バットマンの映画からネーミングしました」と言うオリジナルです。
「フランク」も、末廣さんがひらめきで作った一品。ビスキュイとコーヒーのプラリネを層にしています。
他にも、チョコレート生地にブランデーとバニラを合わせた「レクタン ショコラ」など、それぞれのケーキ毎にチョコの異なる味わいが楽しめます。
秋冬になったら、もっと多彩なチョコレートのケーキが登場するのでしょう。チョコ好きにはたまりませんね。
2018.08.26(日)
文・撮影=そおだよおこ