スキンケアから生まれた!?
新次元のファンデーション
そして2017年8月、新たなスターが誕生した。その名は、ル・フォンドゥタン。
「ファンデーションの女王様を作ろうと。ラ・クレーム級のスキンケア効果と使用感を叶えた、まったく新しい発想で開発されたファンデーションです」(齋藤さん)
ラ・クレームは20年以上にわたって愛され続けるクレ・ド・ポー ボーテの王様クリーム(現在7代目)。そのDNAを受け継ぐファンデーションを作るために新しい乳化技術を開発したのだからスゴイ。
「ファンデーションのスキンケア効果を高める場合、ファンデーションの処方の中で保湿剤やエッセンスを加えるのが一般的なのですが、ル・フォンドゥタンはスキンケアクリームの中にファンデーションの処方を仕込むという発想。作り方がまったく違うんです。半透明のオイルゲルベースによってぼかし効果が生まれ、肌に1枚ヴェールをかけたような仕上がりに。これまでのファンデーションでは表現できなかった“肌そのものを活かす”美しい仕上がりを実現しました」(齋藤さん)
とろけるテクスチャーもたまらない。塗るだけでツヤ感が出て肌がイキイキと見えるし、うるおいとハリが注ぎ込まれるような後肌も感動的。落とした後も肌がふっくらして。3万円のファンデーションは確かに高いけど、肌についている時間が長いからコスパ的には意外とお得だったりして。
「そう言って購入される20代のお客さまがとても多くて私たちもびっくりしました。『手放せなくなりました』という声を聞くと嬉しくなりますね」(齋藤さん)
ファンデーションの女王様の次は?
「ル・フォンドゥタンを作ったことでファンデーションの可能性が広がったのは確かですね。美しい仕上がりを追求するのはもちろん、メイクすることでその人の気持ちをも輝かせられるような、クレ・ド・ポー ボーテらしい“価値”のあるものを作りたいと思っています」(齋藤さん)
2018.05.29(火)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一