専用シャトルバスで会津の居酒屋へ

雪に包まれた名居酒屋「籠太(かごた)」。絵になる景色だ。

 さて、“冬のあいづ日本酒ガールズステイ”では、酒どころ会津を満喫するため、シャトルバス“小原庄助号”に乗って、会津若松の繁華街へと繰り出すことができる。

 17時にホテルを出発し、車内で日本酒の種類や飲み方などのちょっとした講座を聞きながら45分ほどかけて市内へ。こだわりの食材のお店や唎酒師のいるお店など居酒屋やバー約20店舗が記載されたオリジナルマップを片手に、自由に夕食と一杯を楽しもうという企画だ。

 なお、21時30分にはバスに乗ってホテルに戻れるので、心置きなく日本酒を楽しむことができる。

左:カウンターの向こうにはおでん鍋が。
右:ほかほかのおでん。

 この日は、会津居酒屋・郷土料理の「籠太(かごた)」へ。店内に掲げられたお品書きには“淡雪どうふ”や“紅豚の網焼き”など気になる料理が並ぶ。カウンターの前ではおでん鍋が湯気をあげ、それをよそってくれる大将の後ろには、会津の銘酒がずらり。

左:「籠太」のために仕込んでいる「末廣酒造」の大吟醸生酒。手前の淡雪どうふは、完全無農薬の大根おろしと山芋がかかっているふわふわのお豆腐。
右:会津地鶏の焼鳥。じゅっと旨みが口中に広がる。
〆は、せいろめしで。地鶏に鴨、栗も入ってホクホクでおいしい。

 あれこれ頼んで分け合いながら、酒蔵やお酒についての話を大将から聞くのがまた楽しい。

籠太(かごた)
所在地 福島県会津若松市栄町8-49
電話番号 0242-32-5380
http://www.kagota.co.jp/

バーにずらりと並んだ会津の日本酒。バーテンダーとの日本酒談議も楽しい。

 ホテルに戻って「会津モダンスイート」での部屋飲みもよし。ホテルのラウンジには、会津の全蔵元から取り揃えた日本酒約30種類が並ぶ「会津SAKE Bar」もある。おススメの日本酒と会津郷土おつまみ3種のセットでは、会津の珍味が味わえる。

セットについてくる会津郷土おつまみは、鮭の山椒漬け、クリームチーズの味噌漬け、大根の地酒漬けと珍味。それぞれに合わせた会津の銘酒も。

 杯も進んで、お酒好きの女子友との話は尽きない。さて、楽しくたらふく飲んだ翌日は……。朝寝坊してもいいよという幸せな“二日酔いご膳”からの一日は、後篇をお楽しみに。

星野リゾート 磐梯山温泉ホテル
所在地 福島県耶麻郡磐梯町大字更科字清水平6838-68
電話番号 0570-073-022
http://www.bandaisan.co.jp/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

Column

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2018.02.24(土)
文=小野アムスデン道子
撮影=鈴木七絵