八尾の老舗の手焼きおかきせんべい 工場併設のショップで焼き立てを

サックリとした軽い食感に
いくつ食べてもサッパリした後口

 「おかきせんべい」は、サックリと軽い食感で、いくつ食べてもサッパリした後口。食べ出したら止まりません。多彩な味の色々をご紹介しましょう。

「三色」左から500円、300円。ゴム止めが愛らしい。

 一番人気は、定番の「三色」です。「えび味、のり味、塩味の三つの味をミックスした、さっぱりサラダ味」との説明。さくさく、ふんわり。優しい味わいで、後口にほんのりとお米の風味がして、いくつでも飽きずに食べられます。

左が「三色」、右は「あまから」。

 「あまから」も定番。醤油をベースに砂糖をからませた、日本人が大好きな甘辛風味。上品でやみつきになるおいしさです。

左から時計回りに「ベーコンペッパー」「カレー」「手羽先」。

 「ベーコンペッパー」は、ベーコンのスモーク風味とブラックペッパーの辛みが絡んで濃厚な味。ビールのお供にぴったりです。

 「カレー」は、独自のスパイスを効かせたオリジナルのカレー風味。どこか懐かしい洋食屋さんのカレーのイメージだからか、男性ファンが多いそう。

 「手羽先」は、名古屋名物の手羽先をイメージ。甘辛醤油にチキンの風味で、後からブラックペッパーのピリ辛がきます。これもビールと好相性。

左上から時計回りで「梅マヨネーズ」「わさびマヨネーズ」「唐辛子」「のり甘塩」。

 「梅マヨネーズ」は、梅の酸っぱさとまろやかなマヨネーズ味で、女性に人気の一品。

 「わさびマヨネーズ」は、最初にわさびのツーンとした辛みがきて、その後、マヨネーズ味が広がります。

 「のり甘塩」は、ほんのりした甘さの後に、青のりの風味と塩味が絡む、奥行きのある味わい。

 「唐辛子」は、「かなり辛いですよ」と言われて、最初は大丈夫と思っていましたが、後からピリリとかなり刺激的。

左から「チーズ」「たこ焼」。

 「チーズ」は、食べた瞬間から口の中に濃厚なチーズの旨みが広がります。チーズ好きにはたまりません。

 「たこ焼き」は、大阪らしい濃厚なソース味に、青のり、紅ショウガの風味が絡みます。「マヨネーズを付けて食べてもいいかも。大阪土産にしてもらいたいですね」と睦さん。

左から、季節限定の「柚子こしょう」「紫芋」。

 季節限定の商品も色々あって楽しい。

 「紫芋」は、紫芋を練り込んだ生地に、伯方の塩を絡めてあり、芋そのものを食べているかのよう(12月まで)。

 「柚子こしょう」は、ピリッとさわやかな辛さ。左党からの評判がよく、定番になるかもしれないそうです。

 冬限定のコーンポタージュ味やカニ味の他、春にはきなこ味、夏には枝豆味など、季節限定の味が次々に登場。それぞれを心待ちにしているファンも多いのだそうです。

袋入りの値段は、ブルーのゴム500円、ピンクのゴム300円均一。

 「三色」「あまから」「カレー」「チーズ」「梅マヨネーズ」の7種類が入った「ミックス」は、個包装した缶入りもあって、進物用として人気があります。

試食をしてから買える。手書きのポップもかわいい。

 店では、全種類、試食OK。種類がたくさんあるので、試食にも迷ってしまいます。

 個包装もありますが、ぜひ買って帰りたいのが、ピンクやブルーの輪ゴムで留めた袋入り。その懐かしいスタイルに心が和みます。

 ほっこりするおいしさの、日本ならではのおやつ「おかきせんべい」に、夢中です。

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

2017.12.24(日)
文・撮影＝そおだよおこ