女性が営む焼き菓子屋さんが増えています。
JR神戸駅の北、「楠公さん」と呼ばれて神戸っ子に親しまれている湊川神社の西側に、2016年にオープンしたのが「焼き菓子屋 aco's(アコス)」。毎週金曜、土曜にだけ、店頭販売とカフェ営業をする小さなお店です。
通りの立て看板が目印。お店に入ると、中央の大テーブルに、その日の焼き菓子やクッキーが並んでいます。壁際にカウンター4席。一角には2人掛けのテーブルがひとつ。ナチュラルな造りの店内には、焼き菓子の香ばしい香りが満ちています。
右:焼きたてのチョコナッツクッキー。
お菓子を作る山本亜希子さんは、神戸市生まれ。フランス料理に興味を持ち、レストランだけでなく、デザートを出す店舗も展開していた神戸の有名店でアルバイト。いつしか、お菓子の道へ。自作のお菓子をいち早く通販していた人と出会い、「焼き菓子の魅力にはまりました」と山本さん。その仕事を受け継ぎ、2001年から手作りの焼き菓子を通販。人気を集めてきました。
「それぞれのお菓子の食感、食べごろ、香りの良さを大切にしています」と山本さんはにっこり。保存料などは一切使わず、バターや小麦粉、きび砂糖、天然塩など、吟味した素材を使い分けて、ていねいに手作りしています。
「安心して召し上がっていただきたい。季節限定のお菓子もあります」
お菓子のごく一部を紹介しましょう。
2017.11.26(日)
文・撮影=そおだよおこ