ロコたちに絶大なる人気を誇る
街の寿司屋さん

 えっ? なんですって?話が違うって?? お任せが嫌だって話じゃないのかって??

 そうです、その通りなんですが、「佐々舟」や「すし匠」さんに行っちゃうと、食べたいもの食べたくないものどころではなく、出てくるもの自体が未知すぎて、こっちの手には負えないのでそれはそれで致し方ないところ……。だから美味しいのは山々ではありますが、当初のお話し通り、わがままが言えないので、ほとんど伺いません……。

 そこで僕がオススメしたいのは、やっぱり好きなものを好きなだけ食べられる、今やロコたちに絶大なる人気を誇る街の寿司屋さん「SUSHI II」!!

 場所はアラモアナセンターから歩いてすぐの、ウォルマート(Wal-Mart)の対面でロス・ドレス・フォー・レス(Ross Dress for Less)の隣とは言え、普通、観光客は絶対に来ない「サムソンプラザ」という怪しいショッピングモールの1階奥にひっそりとあります。

「サムソンプラザ」にある「SUSHI II」。

 一見、お寿司屋さんには見えないので通り過ぎてしまいがちですが、全ての壁がオレンジという大胆かつやたらカジュアルな店内は、なぜか僕的にだいぶ居心地が良く長居してしまうのはなぜでしょうか。やはり僕もスタイリスト業界では「色の魔術師」と言われ続けただけの何かはあるのかもしれません(笑)。

全ての壁がオレンジという大胆かつやたらカジュアルな店内。

 そしてこの店は何と言ってもつまみが旨い!!

異なった産地の生牡蠣を3種類づつ出してくれる「Fresh Oysters サンプラー」。

 まず最初に、絶対にココに来たら頼まなければならない、その時その時一番のオススメの異なった産地の生牡蠣を3種類づつ出してくれる「Fresh Oysters サンプラー」。これマジで最高!!

 泡はもちろん、キリッと冷えた白ワインとともにお口に放り込めば、もう気分はパリジェンヌ(なんでやん)。なんでもそうなんですが、大きいもの&厚いものが好きじゃない僕的には、海外の生牡蠣はサイズ感が小さくていいんだよね~。

「煮コナアワビ」と「カフクコーンのガーリックバター醤油焼き パルメジャーノチーズがけ」。

 そしてやはり小さめなのに濃厚な味覚の「煮コナアワビ」と、言葉では言い表せないほど甘くてシューシーな「カフクコーンのガーリックバター醤油焼き パルメジャーノチーズがけ」。もうここまででおそらくほとんどの方が身体の力を奪われるほどの幸せを感じることとなるでしょう(笑)。

シャキシャキのローカル産「フレッシュワラビのサラダ」。

 「今日のスペシャル」にあった、ハワイでも珍しいシャキシャキのローカル産「フレッシュワラビのサラダ」も絶品。イヤイヤこのまま食べ続けると肝心のお寿司がいただけなくなってしまうので、そろそろこの辺から握っていただくとしましょうか……。

握りは「お好み」で。

 握りはもちろんオススメを聞きながらの「お好み」オーダーで好きなものを好きなだけ……。実は「佐々舟」出身のオーナー板前の陽気なスティーブが、どんな無理難題でも、できることなら何でも笑顔で対応してくれます。例えば「シャリ多めね~」と頼めば、ふざけてこんな巨大な握り(?)まで出してくるから笑えます(爆)。

「シャリ多めね~」と頼めば、ふざけてこんな巨大な握り(?)まで出してくれます。

 本日のオススメは必ずオーダーしましょう。この日は脂がのりにのったカラスミをのせた小肌や石鯛、煮穴子。「サーモンスキンロール」は一般的には酢飯サイドが表にくる「裏巻き」が主流ですが、あくまでも普通の海苔巻きが好きな僕は必ず「表巻き」でオーダーします。まぁ、それにしてもサーモンスキンと言った割には身自体もバッチリくっついてきておりますが(笑)。

本日のオススメの石鯛、小肌、煮穴子。

 そしてこの店一番のオススメ握りは、海老の上に蟹味噌を乗っけて炙りにした、その名も「スティーブスペシャル」!! コレ激ウマ~!!

オススメ握りは、海老の上に蟹味噌を乗っけて炙りにした「スティーブスペシャル」。

 もちろん常連さんしか知らないしメニューにはございませんので、「ハワイツウな人から聞いたんですが」とひと言付け加えてから勇気を持って頼んでみましょう。必ずやご満足していただけるはずであります。

2017.07.20(木)
文・撮影=小川カズ