ここ1、2年の間に誕生したバリ島のリゾートには、圧倒的な景観や、ユニークなアクティビティなど、他では体験できない独自の個性を打ち出したところが多いもよう。この特集では気になる新リゾート5軒をピックアップ。進化を続けるバリ島のリゾートシーンの、今が見えてくる。

vol.03 アリラ・スミニャック

ユニークな半日エクスカーション!

海に面したビーチバー。サンセットを迎えるベストポジション。

 最もホットなエリア、スミニャックに位置し、人気のビーチクラブ「ポテトヘッド」に隣接、しかもオンザビーチという絶好のロケーション!

 オープンな造りのレセプションは、壁一面を植物で覆ったプラントウォールや、大きなフレームのように海の眺めを切り取った借景が、インパクト大。チェックイン時に、リフレッシュスプレーを顔に噴霧してもらうと、旅の疲れもグッとやわらぐ。

迫力のプラントウォールに迎えられるレセプション。

 アリラといえば洗練された“デザイン”と、その土地ならではのユニークな“体験”が特徴。アリラ・スミニャックは、アイデアでしのぎを削るバリ島ホテルの中でも、独創的な面白さがある。

 「アリラエクスペリエンス」はアリラならではのアプローチで、地元の文化に触れ、ウェルネスも体験できる半日エクスカーション。メニューのひとつ「ディバイン・ヒーリング」は、バリ島のスピリチュアルな面にフォーカスした内容になっている。

 早朝にホテルを出発し、ガイドと共に潮の香りを味わいながらビーチを散策。しばらく歩くと、ビーチにヨガの先生が登場。砂浜にヨガマットがすでに用意されていて、そのままヨガクラスを体験。

 カラダがすっきりした後、海辺の小さな寺院へ向かうと、そこには僧侶がスタンバイ。慣習に従って、チャナン(供物)を捧げ、敬虔な気持ちで参拝。心が清らかになったなぁと余韻を味わいつつ、寺院裏の林を抜けると、その先に待っているフォルクスワーゲンのバンに乗車。

エクスカーション中の移動車は、お楽しみを満載したフォルクスワーゲン。

 サウンドシステムを搭載した車内で音楽を楽しみながら、冷蔵庫に満載されたドリンクで一息。Wi-Fiが使えるので、SNSに写真をアップしているうちに、車は僧侶の自宅に到着している。

 地元の暮らしや独特な家の造りに「へぇ~」と好奇心をくすぐられながら、礼拝所となっている一室へ。メディテーションのやり方を教わりながら、祈祷してもらう。最後に、赤・白・黒の三色の糸をより合わせた、ヒンドゥー教のお守りを右手首に結んでもらって、終了。

 ジェットコースター的にシーンが展開するけれど、終えた後は不思議と、これからステキなことが待っているという予感と、幸福な気持ちで満たされる。

2017.03.01(水)
文・撮影=古関千恵子