アヴェダの強みを結集した
「トゥラサラ」の新提案

 2016年に誕生した「トゥラサラ」は最もアヴェダらしいスキンケア。Tulasāraとはサンスクリット語で“バランスのとれた状態へ”という意味。なかでも目玉はブラシとオイルを使ったケア。

「老廃物やストレスを流し出す力を高めるアーユルヴェーダのボディ デトックス にインスパイアされた、アヴェダの新しいケアの提案です。ブラシは肌に負担をかけず顔の凸凹にフィットするよう毛の質や硬さ、カーブにこだわって何十回も試作を重ねて完成したもの。『うっとりする肌あたり』と好評です」(有吉さん)

 角質ケアとリンパの流れを促すケアが狙えてまさに肌が起動する感じ。朝、洗顔前にすると肌の明るさ、プリプリ感が全然違う。そして2017年、待望のクリームとアイケアが仲間入り。

「インドでは結婚を控えた新郎と新婦の肌にターメリックのペーストを塗る伝統儀式があって、これをヒントに開発したクリームです。人生最高の日のときめき肌を届けます! の想いを込めてウエディングというネーミングに」(有吉さん)

 古代インドの智慧と先進の植物科学でバランスのとれた肌へ。ストレスや疲れで揺らぎやすい現代女性の肌には「バランス」ってホント大事。トゥラサラの誕生でアヴェダの肌作りが明確になってきましたね。

「今後はもっとわかりやすくなると思いますよ。アヴェダらしいユニークな製品を計画中なのでお楽しみに!」(有吉さん)

持続可能な植物調達を支える
現地の人との絆

 植物の力を損なうことなく持続的に活用するには生産地の人の協力が不可欠と考えるアヴェダ。世界中の先住民族や生産者とパートナーシップを結び、彼らの生活や環境に適したサポートを行っている。インドのウンバリ村では水道施設の建設を支援。現地の人たちの生活を潤し、作物の安定的な生産にもつながった。

【masami's memo】

「Love Oil」はアヴェダの魂

 2014年に亡くなった創始者ホースト氏へのオマージュとして作られた特別なオイル、通称「Love Oil」。上質なホホバオイルをベースに彼が愛したアロマの香りを現代版として甦らせ、ボトルには彼自身が書いた文字が。日本では限定発売だったけど今後も出るかも!?

有吉由妃さん
アヴェダ マーケティング部 パブリックリレーションズ。16歳のときに渡仏。帰国後、ホテル等のPRを経て2010年より現職。アヴェダのPRとして多忙な日々のなかでも「真の美は健康から」をモットーに自然にふれてバランスをとることを大切にしている。

吉田昌佐美
キャリア35年の美容ジャーナリスト。新旧の名品やブランドの歴史を知りつくし、研究員からの信頼も厚い。CREAで長年にわたりナビゲーターを務めた連載「ブランド力調査隊」がパワーアップ。確かな分析力と取材力でブランドの「強み」を解説します。

Column

吉田昌佐美のブランド魂発見!

鋭い視点からの取材力と情報の蓄積に定評を持つキャリア35年の重鎮美容ジャーナリストが、コスメブランドそれぞれの「強み」を解説。さまざまな逸品ビューティアイテムに込められた「魂」に迫ります。

2017.01.05(木)
文=吉田昌佐美
撮影=吉田健一

CREA 2017年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

ゆるむ、台湾。

CREA 2017年1月号

食べてのんびり、また食べる
ゆるむ、台湾。

定価780円