伝統と製法にこだわって支持を得ている、植物コスメの“元祖”といわれるブランド。
なかでも一目おかれているのが、ジュリークやヴェレダに見るバイオダイナミック農法。地球上のあらゆる生命体が、太陽や水、空気のほかに天体のエネルギーの影響を受けていると考え、月や星の運行に合わせて種まきや収穫の時期を決める究極の有機農法だ。かける愛情も半端ではなく、ヴェレダは肥料となる糞を提供してくれる牛や馬に名前をつけて愛情を注ぐ。
また、製法で凄いのはドクターハウシュカのリズム製法。日の出前に摘まれた植物は新鮮なうちに刻まれ、蒸留水に浸けられ、暖かく静かな暗い部屋で保管しながら、7日間は日の出と日の入りの時刻に再び太陽の光を当て、その後1年間を熟成に費やす。そこにはテクノロジーに負けない“手”がある。
それぞれのブランドが根強いロングセラーを持つのも、その実力が認められ続けられているからこそのこと。
2011.08.23(火)
photographs:Hiroshi Nakata(cosmetics)
text:Motoko Nomura
CREA 2010年11月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
CREA 2010年11月号
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