【春の食材】かぶ

 「かぶ」は、根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜に分類される栄養価の高い野菜です。昔から天然の消化薬と呼ばれ、胃腸を温めて冷えからくる腹痛を和らげると言われてきました。

 大根と同じく根の部分には炭水化物の消化を助けるジアスターゼが、加えてデンプンを分解するアミラーゼという酵素が含まれています。これは加熱することで失われてしまうので、消化促進効果を取り入れるにはサラダやピクルス、すりおろしなどにして生で摂ることがおすすめです。

 また、ビタミン類やカルシウムなどのミネラルが豊富な葉も、くせがなく他の葉野菜と同様においしくいただけます。お浸しや炒め物、スープ、パスタの具材など色々な料理に使用しましょう。

 マクロビ的には苦味に分類される食材で、心臓や小腸を労わると考えられています。心臓は生まれてから死ぬまで休むことなく動いている働きものの器官。休みたくても休めない心臓のケアとして、おいしいかぶのお料理で労わってあげてくださいね。

◆「かぶ」のマクロビレシピ

かぶの粕漬け

 甘酒を使った、簡単な粕漬け風の漬物レシピを紹介します。材料を合わせて漬けこむだけの作業で、自家製の無添加のお漬物を作ることができます。

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かぶと納豆のおろし和え

 生のかぶを皮ごとすりおろして納豆と合わせ、隠し味に甘酒を使った簡単な和え物のレシピを紹介します。

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2016.04.01(金)
文=中村恭子
撮影=秋元良平