日が傾くにつれ、沖縄の空と海はさまざまな表情を見せる。完全に日が沈むと「星のや沖縄」のインフィニティプールには水中照明が灯り、「宵涼みナイトプール」で夏の夜を満喫することができる。 江戸時代にペリーが来航した際に、浦賀奉行所の与力にシャンパーニュとシャルキュトリを振る舞ったという史実をもとに、メニューを構成したという。 提供される季節のおつまみ。写真右より、メルゲーズとラタトゥイユ、鶏肉のシャルキティエール、とうもろこしのフリットと瀬戸内キャビア。シャンパーニュは長期熟成された力強い味わいのものが用意される。 「炭火で焼いた豚肉のデクリネゾン」のソースや付け合せにはチラガーやタン、ミミガー、レバーなど豚のさまざまな部位が使われ、「鳴き声以外はすべて食べる」という八重山の食文化を表現する。 星のや竹富島の中洲達郎総料理長は、地元の食材を見極める確かな目と、使用する食材を自ら探す行動力で知られる。2011年にフランスで最も権威ある大会「ボキューズ・ドール」国際料理コンクールにおいて、日本代表、アジア代表として出場した経験を持つ。 客室のテラスには、中温高湿のオリジナルのサウナボックスが設置される。高湿の水蒸気を発生させるロウリュも可能で、体を深部から温めた後は外気浴でクールダウンする。 客室内の風呂には浅間山の伏流水を使用。皮膚への刺激が少ない軟水なので、外気浴の後で入浴すると乾燥しがちな肌をいたわることができる。 琉海からの涼やかな風が渡るプールで満天の星を眺めながら優雅なひとときを。 琉球古典音楽の演奏「夏夜の奏」の三線の音色は、風の音や波の音と一体化するやさしいもの。プールには島時間が流れる。