温泉旅館「界」が提案する、食文化を楽しむ旅

星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」では、「その地域、その季節ならではのおもてなし」を提供している。
今回は、界が提案する企画のなかでも、料理、お酒、器など、食文化にまつわるプランを紹介したい。
【界 加賀】伝統建築棟に美と歴史を感じる「べんがらラウンジ」オープン
●建築、器、温泉の三冠王

界 加賀が位置する石川県の山代温泉は、北大路魯山人をはじめとする多くの文化人に愛されてきた。この土地の文化や歴史に想いを馳せ、贅沢なひとときを味わっていただくために、4組限定のラウンジをオープンした。
ラウンジをオープンする伝統建築棟は、文政年間(1818〜30年)に建築され、有形文化財に登録されている建物。金物を一切使用せず、太い大黒柱と梁だけで組み上げる「枠の内」と呼ばれる伝統的な手法を特徴とする。
このラウンジの楽しみのひとつは、作家の協力を得て用意した約100種類の器や小物を手に取り、間近に見てから、自身で使うものを選べること。作家の温もりやアイディアが詰まった器で、お酒とおつまみのセットを楽しむことができる。
また、ラウンジが新設される場所は、「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼ばれる山代温泉の街並みを一望できる特等席。夕食の後は、伝統工芸品に囲まれながら趣のある街並みを眺め、静かな時間を過ごすことができる。

【べんがらラウンジ概要】
期間:2024年3月13日から通年
時間:20:00〜22:30(22:00L.O.)
料金:3,500円(2杯目以降の追加オーダーは700円〜)
定員:4組(キャプ20歳以上の宿泊者限定、予約者以外の見学不可)
予約:要
予約方法:ホームページ(https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/)にて利用前日の16:00まで受付
2024.04.21(日)
文=サトータケシ