資産運用で一番難しいのは……
――では、株の売却はいつおこなうべきなのでしょう。
資産運用で一番難しいのは、含み益が出たときなんですよ。含み損よりも含み益が出てきているときのほうが辛い。投資の素人は目先の利益ばかりを考え、「いくらで買い、いくらで売ろう」ということばかり気にしますが、投資の目的は老後も十分安心して暮らすための資産を築くこと。今どれだけの含み益が出ているかというのは、全く気にする必要がありません。
僕は今46歳ですけど、110歳までは生きる想定をしています。就職氷河期世代は、人類初の「人生100年時代」を本格的に享受できる世代なんですよ。今、日本に100歳以上って9万9000人いるんですよ。平成元年で3000人ですから、30数年で30倍ですよね。ここから加速度的に伸びていく。生きるってことはお金が必要だから、それは本当に大変な時代が来ると思いますね。だから、お金を貯めていてもしょうがないんですよね。育てていかないと。
僕自身は、70歳以上になって仕事をするのがしんどくなったら、できれば75歳~80歳頃から少しずつ保有している株を現金化していきたいですね。もう一度、中退してしまった筑波大学体育専門学群に戻って、大学の卒業証書をもらってから死にたいという夢をもっています。

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