2026年、乾いた心に火を灯す「最新のサウンドトラック」
ヤンキーたちの物語には、常に「夜」が寄り添います。昼間の喧騒が去り、街灯だけが等間隔に並ぶ静寂で、彼らは自分の内面と向き合わざるを得なくなります。そんな時、globeの音楽は驚くほど深く“刺さる”のです。
純文学の本質が「綺麗事ではない人間の生の実感」を描くことだとすれば、小室哲哉の詞はまさにそれです。不器用ゆえに周囲と衝突し、孤独を抱えがちな彼らの、魂の叫びそのもの。四半世紀前、稀代の観測者が東京の路上で拾い上げた「愛への渇望」は、時代を超え、令和を生きる若者たちの鼓動と重なりました。
『ラヴ上等』が見せてくれたのは、どんなに時代が変わっても、人間が抱える「誰かと繋がりたい、でも独りだ」という根源的な痛みは変わらないという事実です。タイパや効率が重視される現代において、わざわざ傷つき、泥臭く愛を語る彼らの姿に、私たちは忘れかけていた何かを見出したはず。
今、改めてglobeを聴いてみてください。それは単なるノスタルジーではありません。2026年を生きる私たちの、乾いた心に火を灯すための、もっとも熱く、もっとも切実な「最新のサウンドトラック」になってくれるはずです!
