「強さ」という鎧の下で震える魂
そもそも小室とMARCがglobeに託した歌詞のベースには「(都会に生きる)魂の孤独と、その裏側にある脆さ」があるように感じます。
「泣ける夜の公園は 喧騒のほてりを癒やして 語り尽くせぬ想い 誰かそばで聞いてよ もうどこにも行けない」(「Feel Like dance」)
「バス停でおしゃべりしている学生 明日の事は考えてもちろんいるけど 切実さは比べようもない程明るい あの人の胸には すぐ飛び込めない」(「FACE」)
「いろいろ溺れる子たちを横目で 見てきたよ会ってた しゃべってたつるんでた みんなもそれぞれrule持ってた 下らない男を取り合いしないように」(「Anytime smokin' cigarette」)
「思い出を消し去って 一人きり部屋を出て また何処か生まれる 恐怖をかかえて歩き出す」(I'm still alone)
この「強がっているけれど、本当は寂しくて仕方がない」という二面性。これこそが、若者たちが「強さ」という鎧の下に隠している素顔です。小室哲哉が紡ぐトランス感のあるサウンドは、高層ビル群の冷たさと、その中で一人震える魂の温度を同時に描き出しました。
そこに重なるKEIKOのボーカル。自立した女性の力強さを感じさせながらも、ふとした瞬間に消えてしまいそうな危うさを孕んだ、冬の夜空に突き刺さるようなあの高音が、私たちの心の奥底にある「言葉にならない寂しさ」を代弁してくれているのです!
